AI利活用AIエージェント利活用★☆☆

社内業務を任せるAIエージェントについて、参照してよいデータ、使ってよい機能、 一度に扱える金額の上限をあらかじめ定め、その範囲の外の操作はできないように しておく。このような取り決めを何と呼ぶか。

正解:

  1. プロンプトエンジニアリング

    誤り。これはAIへの指示文の書き方を工夫して、望む出力を引き出す手法です。 指示の工夫で危ない動きを避けることはできますが、指示の書き方次第で すり抜けが起こります。範囲そのものを閉じる仕組みとは別です。

  2. ランダム性の制御

    誤り。これは生成AIの出力のばらつきを調整することです。毎回同じ答えを 返させたいのか、多様な案を出させたいのかを設定で決めます。 出力の振れ幅の話であって、触れてよい範囲を決める話ではありません。

  3. ガードレール

    正解。道路の外へ飛び出さないように設ける柵と同じ発想で、 AIエージェントがしてよいことの範囲をあらかじめ枠として定めます。 安全性への配慮、倫理的配慮、法令順守の観点から枠を決めます。

  4. アライメント

    誤り。これはAIの応答が人の意図や価値観から外れないよう、モデルそのものを 学習の段階で調整することです。利用する企業が自社の業務に合わせて設ける 枠とは、手を入れる場所も担い手も異なります。

走ってよい道の幅を先に決める

山道のガードレールは、運転手が谷へ落ちないように道の端に置かれています。 運転そのものには口を出しませんが、外へ出ることだけはできません。 AIエージェントに設けるガードレールもこれと同じで、 目標に向かう進め方は任せつつ、越えてはいけない線を先に引いておきます。

具体的には次のような枠になります。

  • 参照してよいデータを限る(人事情報や顧客の個人データには触れさせない)
  • 使ってよい機能を限る(検索と登録は許すが、削除や送金は許さない)
  • 上限を設ける(一度に扱える金額、一日に送れる件数)
  • 外部への送信を禁じる(社内文書を社外のサービスへ渡させない)

枠を決める観点は、安全性への配慮、倫理的配慮、法令順守の三つで説明されます。

似た言葉との違い

用語 何をするもの
ガードレール してよいことの範囲を事前に定め、外に出られなくする
プロンプトエンジニアリング 指示文を工夫して望む出力を引き出す
ランダム性の制御 出力のばらつきの大きさを調整する
アライメント モデル自体を人の意図に沿うよう学習段階で調整する

人が一件ずつ確認して止めるやり方と違い、ガードレールはそもそも枠の外へ 進めなくしておく点が特徴です。両方を組み合わせて、枠の中では自由に動かし、 影響の大きい操作だけ人が確認する、という運用にするのが一般的です。

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