情報セキュリティマネジメント情報セキュリティの制度★★☆

ある企業が、外部との通信やサーバのログを24時間体制で見張り、攻撃の兆候を いち早く検知することを専門に担う組織を社内に置くことにした。 この組織を表す名称として最も適切なものはどれか。

正解:

  1. CSIRT

    誤り。CSIRTは、インシデントが実際に起きたときに被害の拡大を防ぎ、社内外との 連絡や調整を行う組織です。検知された事象を受け取って動く側であり、常時 見張ること自体を役割とはしていません。

  2. 情報セキュリティ委員会

    誤り。情報セキュリティ委員会は、経営層や各部門の責任者が集まってポリシーを 承認し、全社の方針や投資を決める会議体です。日々の監視のような実務を 担当する組織ではありません。

  3. SOC

    正解。SOC(Security Operation Center)は、ログや通信を常時監視して攻撃の 兆候を検知することを専門に担う組織です。「見張り役」が主な役割だと 覚えておくと迷いません。

  4. サイバーレスキュー隊(J-CRAT)

    誤り。J-CRATはIPAが運営する組織で、標的型サイバー攻撃の相談を受け付け、 被害を受けた組織を支援して攻撃の連鎖を断つ活動をします。社内に設置する 組織ではなく、外部の支援機関です。

見張り役と、火消し役

建物の安全を守る役割は二つに分かれます。監視カメラの前に座って異常がないかを ずっと見ている警備員と、火災が起きたときに駆けつけて消火と避難誘導をする 消防隊です。情報セキュリティでは、前者がSOC、後者がCSIRTにあたります。

それぞれが何をするか

  • SOC:ネットワーク機器やサーバのログを集めて常時監視し、不審な通信や 攻撃の兆候を見つけて知らせる。24時間365日の体制を組むことが多く、 外部の専門事業者に委託する場合もある
  • CSIRT:インシデントが起きたときの窓口となり、被害範囲の把握、封じ込め、 経営層や関係機関・取引先への連絡といった対応と調整を担う

SOCが見つけ、CSIRTが動く、という関係になります。規模の小さい組織では両方を 同じ人が兼ねることもありますが、役割としては別のものです。

混同しやすいものとの違い

組織 主な役割
SOC 常時監視して、攻撃の兆候を検知する
CSIRT インシデント発生後の対応と、社内外の連絡・調整
情報セキュリティ委員会 方針やポリシーを審議・承認する会議体
サイバーレスキュー隊(J-CRAT) IPAが標的型攻撃の被害組織を支援する外部機関

試験では「監視」「検知」という語が出たらSOC、「発生後の対応」「連絡窓口」なら CSIRTと読み替えられます。社内に置くのか外部の機関かも、見分けの手がかりです。

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