問題 4★★☆

社内の業務マニュアルは生成AIが学習していないため、手順を質問してももっともらしい 誤答が返ってくる。マニュアルを検索させ、その記述を根拠として回答させたい。 この使い方はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アプロンプトエンジニアリング

    誤り。これは指示文の書き方を工夫して、出力の内容や形式を思いどおりに 近づける手法です。指示をどれだけ丁寧にしても、AIが知らない社内マニュアルの 中身までは出てきません。工夫するのが入力か、参照先かが違います。

  2. イランダム性の制御

    誤り。これは出力のばらつきの大きさを調整する操作です。値を下げれば 毎回似た回答になり、上げれば表現が多様になります。回答の安定度は 変わりますが、参照できる知識が増えるわけではありません。

  3. ウマルチモーダルAI

    誤り。これは文章に加えて画像や音声など複数の種類のデータを扱えるAIです。 マニュアルの写真を読み取らせる場面では役立ちますが、 扱えるデータの種類の話であって、外部の知識を参照する仕組みではありません。

  4. エRAGによる知識連携

    正解。質問に関係する社内文書をまず検索し、その内容を材料として渡してから 回答を作らせる使い方です。モデルを作り直さなくても、自社だけが持つ知識を 回答に反映でき、根拠となった文書を示せる点も利点です。

理解を深めるために

手ぶらで答えさせるか、資料を渡してから答えさせるか

生成AIは、学習していないことを聞かれても「知りません」とは言わず、 それらしい文章を作ってしまいます。社内の規程や商品マニュアルのように 外に出ていない情報は、まさに学習していない代表格です。

そこで、質問が来たらまず社内文書を検索し、見つかった記述を一緒に渡してから 回答させます。これがRAGによる知識連携です。 試験に例えるなら、暗記だけで答えさせるのをやめて、 参考書の該当ページを開いた状態で答えさせるようなものです。

業務で使うときの利点

  • モデルそのものを作り直さなくてよいので、導入の負担が小さい
  • 文書を差し替えれば回答も新しくなり、規程の改定に追随できる
  • どの文書を根拠にしたかを示せるので、回答の裏取りがしやすい

ただし、元の文書が古かったり内容が誤っていたりすれば、 その誤りがそのまま回答に出ます。整えるべきは文書の側だという点は変わりません。

生成AIの使い方を並べる

使い方 何を変えるか
RAGによる知識連携 外部の文書を検索して参照させ、答えられる範囲を広げる
プロンプトエンジニアリング 入力する指示文を工夫し、出力の内容や形式を整える
ランダム性の制御 出力のばらつきの大きさを調整する
マルチモーダルAI 文章に加え、画像や音声など扱えるデータの種類を広げる

「社内にしかない情報を答えさせたい」という場面が出てきたらRAGです。 入力を工夫する話なのか、参照先を足す話なのかで見分けられます。

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