ビジネスモデル・ビジネスプロセスブランディング★★☆

D社は「ブランドの約束を最初に信じるのは社員である」という考えから、 自社のブランドが目指すものを学ぶ研修を全社員に行い、 それを体現した行動を表彰する制度を設けた。この取組を表す言葉はどれか。

正解:

  1. アウターブランディング

    誤り。広告やロゴ、店舗の体験などを通じて、顧客や社会にブランドの価値を 伝える社外向けの活動です。設問と対になる考え方ですが、 向けている先が社外である点が異なります。

  2. ブランドアイデンティティ

    誤り。自社のブランドをどう見られたいかを定めた、ブランドの旗印そのものです。 浸透させる中身にあたるもので、設問が問うているのは それを社内に広げるための取組のほうです。

  3. インナーブランディング

    正解。自社のブランドが何を大切にしているのかを社員に浸透させ、 日々の仕事で体現してもらうための社内向けの活動です。 研修や表彰制度は、その代表的な進め方です。

  4. マルチブランド戦略

    誤り。同じ企業が同じ市場に複数のブランドを並べ、それぞれ違う客層を 押さえにいく戦略です。ブランドをいくつ持つかという話であり、 一つのブランドを社内にどう浸透させるかとは別の論点です。

広告で言っていることと、店員の態度が食い違うとき

「お客様一人ひとりに寄り添います」と広告で掲げている店で、 店員が面倒そうに応対したら、その言葉は一瞬で信用を失います。 ブランドは広告だけで作られるのではなく、社員の日々の行動を通じて客に伝わります。 だから、まず社内にブランドの考え方を浸透させる必要があります。 これがインナーブランディングです。

内と外は両輪で回す

向ける先 呼び方 主な手段
社員・社内 インナーブランディング 理念の研修、社内報、行動の表彰
顧客・社会 アウターブランディング 広告、ロゴやデザイン、店舗での体験

外に発信した約束を社員が知らなければ、現場で守られません。 逆に社内で共有できていても外に伝えなければ、客には届きません。 どちらか一方では、ブランドは一貫したものになりません。

混同しやすい用語

  • ブランドアイデンティティ:自社がブランドをどう見られたいかを定めた中身。 インナー/アウターは、それを内と外のどちらに広げるかという活動の区分
  • ブランドパーパス:そのブランドが何のために存在するのかという存在意義。 近年はこれを掲げ、社内に浸透させる形のインナーブランディングが増えています
  • マルチブランド戦略:同じ市場に複数のブランドを並立させ、客層を分けて押さえる戦略

試験では「社員向けの研修」「理念の共有」とあればインナー、 「広告」「顧客への訴求」とあればアウターと判断できます。

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