クラウドクラウドサービス★★☆

ある企業では、個人情報を扱う基幹システムを自社専用に構築したクラウド基盤で 運用し、時期によって利用者数が大きく変わる公開Webサイトは、事業者が 不特定多数向けに提供するクラウドで運用して、両者を連携させている。 この利用形態を表す言葉として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. マルチクラウド

    誤り。マルチクラウドは、複数の事業者が提供するクラウドサービスを併用する 形態です。「組み合わせて使う」という語感が近いので混同しますが、 こちらは自社専用の基盤を持つことを前提にしていません。

  2. ハイブリッドクラウド

    正解。自社専用に構築したプライベートクラウドと、不特定多数向けの パブリッククラウドを組み合わせ、性質の違うシステムを使い分ける形態です。

  3. パブリッククラウド

    誤り。パブリッククラウドは、事業者が不特定多数の利用者に共同で提供する クラウドです。この企業も公開Webサイトで使っていますが、それは 全体の片側にすぎず、利用形態全体を言い表せていません。

  4. プライベートクラウド

    誤り。プライベートクラウドは、自社や自社グループ専用にクラウド基盤を 構築して使う形態です。基幹システム側だけを指す言葉になってしまいます。

「守るもの」と「伸び縮みするもの」を分ける

システムには性質の違いがあります。個人情報を扱う基幹業務は、置き場所や 管理の主体をはっきりさせたい。一方、アクセスが読めない公開サイトは、 必要なときに必要なだけ資源を増やせたほうがよい。この二つを別々の基盤に 置いて連携させるのがハイブリッドクラウドです。

二つの軸で整理する

提供形態の用語は、次の二つの軸で覚えると混ざりません。

  • 誰と共用するか … 不特定多数と共用ならパブリック、専用ならプライベート
  • いくつ組み合わせるか … 性質の違う基盤を組み合わせるならハイブリッド、 公開型の事業者を複数併用するならマルチ

つまりハイブリッドは「種類をまたぐ組み合わせ」、マルチは「同じ種類の中での 事業者の使い分け」です。どちらも「組み合わせ」なので、ここが最大の関門になります。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
パブリッククラウド 不特定多数と共用する
プライベートクラウド 自社(グループ)専用に構築する
ハイブリッドクラウド 専用のものと公開のものを組み合わせる
マルチクラウド 複数の事業者のクラウドを併用する

問題文に「自社専用」と「不特定多数向け」の両方が出てきたらハイブリッド、 「事業者A社とB社」のように提供元だけが複数ならマルチ、と読み分けます。

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