データ分析・データ利活用業務分析★★☆

ホームセンターで、需要の変動が小さく単価も低いねじやくぎについて、 発注の手間をできるだけかけずに在庫切れを防ぎたい。 採用する方式として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 定期発注方式。毎月1回など決まった時期に、次回までの必要量を見積もって発注する。

    誤り。定期発注方式は発注する時期のほうを固定し、そのつど需要を予測して 発注量を計算する方式です。需要の変動が大きい品目や高価な品目には向きますが、 毎回の予測に手間がかかるため、ねじやくぎには重すぎます。

  2. 線形計画法。制約条件のもとで利益が最大になる生産量や資源の配分を求める。

    誤り。線形計画法は、原材料や作業時間などの制約のもとで、利益が最大になる 組合せを数式で求める手法です。何をどれだけ作るかを決める道具であって、 在庫が減ったときの補充のしかたを決めるものではありません。

  3. 日程計画。作業の順序と所要時間から、いつ何を行うかの予定を組み立てる。

    誤り。日程計画は、作業をいつ始めていつ終えるかという時間割を組む計画です。 決めるのは作業の順序と時期であって、在庫がいくつまで減ったら何個補充するか という発注のルールではありません。

  4. 定量発注方式。在庫が発注点まで減った時点で、あらかじめ決めた量を発注する。

    正解。在庫が決められた水準まで減ったら、毎回同じ量を発注するだけなので、 そのつどの需要予測が要りません。発注量が固定されているぶん運用も単純で、 単価が低く需要の安定した品目に向いています。

名前が示しているのは「何を固定するか」

二つの発注方式は名前が似ていて取り違えやすいのですが、名前が表しているのは 何を固定するかです。定量は量を固定、定期は時期を固定します。

  • 定量発注方式:在庫が発注点まで減ったら、毎回同じ量を発注する。 発注する時期は在庫の減り方しだいで前後する
  • 定期発注方式:毎月末など決めた時期が来たら発注する。 発注量は毎回、需要の見込みから計算し直す

発注点とは何か

定量発注方式で「いつ発注するか」を決めるのが発注点です。目安は次のとおりです。

発注点 = 調達期間(発注してから届くまで)に使うと見込まれる量 + 安全在庫

届くまでの間に使う分をあらかじめ残しておけば、在庫を切らさずにすみます。 現場では、箱を二つ用意して片方が空になったら発注する、といった形で 発注点を目に見えるようにする運用も行われます。

業務計画の手法を並べて比べる

方式・手法 決めていること
定量発注方式 発注量を固定。在庫が発注点まで減ったら発注する
定期発注方式 発注時期を固定。そのつど必要量を計算して発注する
線形計画法 制約条件のもとで最適な生産量・資源配分を求める
日程計画 作業の順序と時期を決め、予定表を組み立てる

単価が低く動きの安定した品目は定量発注方式、単価が高く需要の変動が大きい品目は 定期発注方式が基本です。問題文が量と時期のどちらを固定しているかを読めば、 方式名は迷わず選べます。

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