問題 5★☆☆

工場の機械に取り付けたセンサが温度を計測し、その値が新しいデータとして 記録された。データライフサイクルにおいて、この場面が当たる段階はどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア活用

    誤り。活用は、整えたデータを意思決定や業務、新しいサービスに役立てる段階です。 記録された温度から故障の兆候を読み取り、点検の時期を決めるといった使い方が これに当たります。この場面はまだ計測して記録しただけで、使ってはいません。

  2. イ処理

    誤り。処理は、集めたデータの形式をそろえたり、欠けた値や重複を直したりして、 分析に使える形に整える段階です。計測そのものではなく、計測した後の手当てを 指します。センサごとに違う単位をそろえる作業があれば、それが処理です。

  3. ウ生成

    正解。生成は、データが新しく作り出される段階です。センサによる計測のほかに、 業務システムへの入力や、Webサイトでの利用者の操作履歴なども入口になります。 ここで取りそこねたデータは、後のどの段階でも取り返せません。

  4. エ保管

    誤り。保管は、作り出されたデータを、決めた場所に決めた形式で蓄える段階です。 計測した値をサーバに書き込んで残すところからが保管に当たります。 データが「生まれた」のか「置かれた」のかで区別します。

理解を深めるために

データは「どこかで生まれて」いる

売上の数字も、機械の温度も、Webサイトの閲覧履歴も、勝手に湧いてくるわけでは ありません。必ずどこかに入口があります。データライフサイクルの最初の段階である 生成とは、この入口のことです。

生成の入口にはいろいろな形がある

入口 例
人が入力する 注文フォーム、レジでの登録、日報
機器が計測する センサの温度、GPSの位置、カメラの映像
利用の記録が残る Webサイトの閲覧履歴、アプリの操作ログ
外部から受け取る 取引先からの受注データ、公開されている統計

問題文のセンサは2つ目に当たります。人が関わらなくてもデータは生成されます。

なぜ最初の段階が大事か

生成の段階で取りそこねたデータは、後から作り出すことができません。測っていなかった 項目は、あとで必要だと気づいても過去にさかのぼれないからです。入力の仕方が ばらばらであれば、処理の段階で直す手間がそのまま増えます。

段階の見分け方

  • 生成 … データが新しく作り出される(測る、入力する、記録される)
  • 保管 … 作り出されたデータを決めた場所と形式で蓄える
  • 処理 … 分析に使えるように形式をそろえ、誤りを直す
  • 活用 … 意思決定や業務、サービスに役立てる

試験では、場面の説明を読んでどの段階かを答えさせる形で問われます。 「まだ無かったものが、ここで生まれたか」を手がかりにすると迷いません。

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