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商品チラシの画像を作成している。背景の写真、商品の写真、宣伝文の文字を重ねて 配置したうえで、完成後も文字だけを差し替えたり位置を変えたりできるようにしたい。 画像編集ソフトウェアで用いる機能はどれか。

正解:

  1. 画像の必要な範囲だけを残し、周囲の不要な部分を切り落とす。

    誤り。これはトリミングです。写真の構図を整えたいときに使いますが、 切り落とすのは画像の外周であって、重ねて配置した要素を後から 個別に動かせるようにするものではありません。

  2. 写真の明るさや色合いを整え、不要な写り込みを消して仕上げる。

    誤り。これはフォトレタッチです。写真そのものに手を入れて見栄えを整える 作業を指します。画像編集ソフトウェアの中心的な機能ですが、 文字と写真を別々に持っておく仕組みとは役割が違います。

  3. 要素ごとに透明な層を分けて重ね、層ごとに移動や差替えを行う。

    正解。これがレイヤーです。透明なシートを何枚も重ねるように要素を分けておけば、 文字の層だけを選んで差し替えても、下に置いた背景や商品の写真には いっさい影響しません。

  4. 画素の細かさを上げて、拡大して使っても粗く見えないようにする。

    誤り。これは解像度を変更する操作です。画像をどれだけ細かく持つかという 画質の話であり、拡大しても粗く見えないことと、要素を分けて編集できることは 別の問題です。今回の目的は画質の改善ではありません。

透明なシートを重ねて1枚に見せる

レイヤーは、画像を「透明なシートの重ね合わせ」として持つ仕組みです。 背景の写真を1枚目、切り抜いた商品を2枚目、宣伝文の文字を3枚目、というように 要素ごとにシートを分けておき、上から重ねて見せます。

見た目は1枚の絵ですが、内部では別々に持っているため、 文字のシートだけを選んで書き換えても、下の写真は無傷のままです。 「後から直せる形で作っておく」ための機能だと考えてください。

レイヤーがないとどうなるか

すべてを1枚に描き込んでしまうと、文字は背景の写真と同じ点の集まりに溶け込みます。 そこから文字だけを取り除こうとすれば、隠れていた背景を描き足さなければなりません。 チラシのように「価格や日付だけ差し替えて何度も使う」制作物では、 要素を層に分けておくことが作業量を大きく左右します。

なお、完成品として書き出すときには層をひとまとめにします。 層のまま残しておくのは編集用の原稿、と考えると整理しやすいでしょう。

混同しやすい機能との違い

機能 何をするか
レイヤー 要素を層に分けて重ね、層ごとに編集できるようにする
トリミング 画像の周囲を切り落として必要な範囲だけ残す
フォトレタッチ 明るさ・色合いの補正や写り込みの除去で写真を仕上げる
解像度の変更 画素の細かさを変え、画質とデータ量を調整する

「後から一部だけ直せるようにしたい」という要求が出てきたらレイヤーです。 一方、トリミングとフォトレタッチは、その場で画像そのものを変える操作だと覚えてください。

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