2週間のスプリントを終えたチームが、KPTを使ってふりかえりを行った。 出席者から出た次の意見のうち、Try に分類されるものはどれか。
正解:エ
ア毎朝15分の進捗共有は、認識のずれを早く見つけるのに役立った。
誤り。これは Keep です。うまくいっていて次も続けたいことを挙げる欄にあたります。 Try と紛らわしいのは、どちらも「これからやること」に見えるためですが、 Keep は既に効果が確かめられた行動、Try はこれから効果を試す行動です。
イレビューの依頼が滞り、作業の完了が期限の直前に集中してしまった。
誤り。これは Problem です。うまくいかなかったこと、困っていることを挙げる欄で、 起きた事実の指摘にとどまります。Try は、この Problem を受けて 「では次に何をするか」を決めた行動のほうを指します。
ウ動作確認の手順書が古く、確認のたびにやり直しが生じていた。
誤り。これも Problem です。手順書が古いという状態の指摘であって、打ち手では ありません。「手順書をスプリントの最終日に見直す」のように、次の周回で実行できる 行動の形にして、はじめて Try になります。
エ次のスプリントでは、レビューの担当をその日の朝に決めておく。
正解。Try は、ふりかえりで挙がった課題に対して次の周回で試す具体的な行動です。 「レビューが滞った」という Problem への打ち手になっており、次のスプリントで 実行して効果を確かめられる形になっています。
KPTは3つの欄を順に埋めるだけの道具
アジャイル開発では、スプリントと呼ばれる短い期間ごとに開発を区切り、 その終わりにふりかえりを行って進め方そのものを見直します。 このとき使われる代表的な型が KPT です。
| 欄 | 書くこと |
|---|---|
| Keep | うまくいっていて、次も続けたいこと |
| Problem | うまくいかなかったこと、困っていること |
| Try | Problem を受けて、次の周回で試す具体的な行動 |
左から順に埋めるのがふつうです。良かったことを確認し、困りごとを出し、 それに対して次に何を試すかを決める、という流れになります。
Try は「事実」ではなく「打ち手」
ふりかえりでつまずきやすいのが、Problem をたくさん並べて終わることです。 「レビューが滞った」は事実の指摘であって、次のスプリントで何も変わりません。 誰が、いつ、何をするかまで決めて初めて Try になり、次の周回で試せます。
決めた Try は、次のふりかえりで効果を確かめます。 効いていれば Keep に移し、効かなければ別の Try を考える。 この繰り返しが、進め方を少しずつ良くしていく仕組みです。
試験では、選択肢が Keep・Problem・Try のどれにあたるかを見分けさせる形が想定 されます。「続けたい」なら Keep、「困った・できなかった」なら Problem、 「次はこうする」なら Try、と語尾で判断できます。