TCP/IPネットワークにおいて、ポート番号が果たす役割として、最も適切なものはどれか。
正解:イ
ア通信相手のコンピュータを、ネットワーク上で一意に識別する。
誤り。これはIPアドレスの役割です。IPアドレスが「どのコンピュータか」を決め、 ポート番号が「そのコンピュータ上のどのアプリケーションか」を決めます。 2つは役割が階層的に分かれていて、宛先を特定するには両方が必要です。
イコンピュータ上で動作するアプリケーションを識別する。
正解。1台のコンピュータでWebブラウザとメールソフトが同時に通信できるのは、 ポート番号でアプリケーションを区別しているからです。
ウドメイン名を、対応するIPアドレスに変換する。
誤り。これはDNSの役割です。DNSは「www.example.jp」のような人間が読める名前を IPアドレスに変換する仕組みで、ポート番号とは関係がありません。
エIPアドレスのうち、ネットワーク部とホスト部の境界を表す。
誤り。これはサブネットマスクの役割です。IPアドレスを「どのネットワークか」と 「その中のどの機器か」に区切るために使います。
ポート番号は「アプリケーションの宛先」
インターネット上でデータを届けるには、宛先を2段階で指定します。
- IPアドレス — どのコンピュータに届けるか
- ポート番号 — そのコンピュータ上の、どのアプリケーションに渡すか
マンションに例えると、IPアドレスが建物の住所、ポート番号が部屋番号にあたります。 住所だけでは誰に届ければよいか分からないのと同じで、IPアドレスだけではデータを 受け取るアプリケーションが決まりません。
なぜ必要なのか
1台のパソコンで、Webサイトを見ながらメールを受信できます。どちらの通信も同じ IPアドレス宛に届きますが、ポート番号が違うため、OSが正しいアプリケーションへ 振り分けられます。
代表的なポート番号には次のようなものがあります。
| ポート番号 | プロトコル | 用途 |
|---|---|---|
| 80 | HTTP | Webページの送受信 |
| 443 | HTTPS | 暗号化されたWebページの送受信 |
| 25 | SMTP | メールの送信 |
| 110 | POP3 | メールの受信 |
混同しやすい3つとの違い
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| IPアドレス | どのコンピュータか |
| ポート番号 | そのコンピュータ上のどのアプリケーションか |
| DNS | ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み |
| サブネットマスク | IPアドレスのネットワーク部とホスト部の境界 |
試験では、この4つを入れ替えた選択肢がよく並びます。 「どこまでを特定するものか」 で区別すると迷いません。