ネットワーク通信プロトコル★★☆

TCP/IPネットワークにおいて、ポート番号が果たす役割として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 通信相手のコンピュータを、ネットワーク上で一意に識別する。

    誤り。これはIPアドレスの役割です。IPアドレスが「どのコンピュータか」を決め、 ポート番号が「そのコンピュータ上のどのアプリケーションか」を決めます。 2つは役割が階層的に分かれていて、宛先を特定するには両方が必要です。

  2. コンピュータ上で動作するアプリケーションを識別する。

    正解。1台のコンピュータでWebブラウザとメールソフトが同時に通信できるのは、 ポート番号でアプリケーションを区別しているからです。

  3. ドメイン名を、対応するIPアドレスに変換する。

    誤り。これはDNSの役割です。DNSは「www.example.jp」のような人間が読める名前を IPアドレスに変換する仕組みで、ポート番号とは関係がありません。

  4. IPアドレスのうち、ネットワーク部とホスト部の境界を表す。

    誤り。これはサブネットマスクの役割です。IPアドレスを「どのネットワークか」と 「その中のどの機器か」に区切るために使います。

ポート番号は「アプリケーションの宛先」

インターネット上でデータを届けるには、宛先を2段階で指定します。

  1. IPアドレス — どのコンピュータに届けるか
  2. ポート番号 — そのコンピュータ上の、どのアプリケーションに渡すか

マンションに例えると、IPアドレスが建物の住所、ポート番号が部屋番号にあたります。 住所だけでは誰に届ければよいか分からないのと同じで、IPアドレスだけではデータを 受け取るアプリケーションが決まりません。

なぜ必要なのか

1台のパソコンで、Webサイトを見ながらメールを受信できます。どちらの通信も同じ IPアドレス宛に届きますが、ポート番号が違うため、OSが正しいアプリケーションへ 振り分けられます。

代表的なポート番号には次のようなものがあります。

ポート番号 プロトコル 用途
80 HTTP Webページの送受信
443 HTTPS 暗号化されたWebページの送受信
25 SMTP メールの送信
110 POP3 メールの受信

混同しやすい3つとの違い

用語 役割
IPアドレス どのコンピュータか
ポート番号 そのコンピュータ上のどのアプリケーションか
DNS ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み
サブネットマスク IPアドレスのネットワーク部とホスト部の境界

試験では、この4つを入れ替えた選択肢がよく並びます。 「どこまでを特定するものか」 で区別すると迷いません。

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