事務所が広く、奥の会議室では無線LANの電波が弱くて接続が途切れる。 新たなケーブル配線を増やさずに、建物全体を一つの無線LANとして 安定して覆いたい。最も適切な方法はどれか。
正解:イ
ア会議室までイーサネットのケーブルを敷設し、有線で接続する。
誤り。イーサネットは有線LANの規格で、確かに安定はしますが、 今回は「配線を増やさずに」という条件が付いています。 条件を外せば有効な手ですが、この場面では選べません。
イメッシュWi-Fiに対応した機器を複数設置し、互いに連携させる。
正解。複数の機器が互いに通信し合って一つの無線LANを形づくるため、 利用者は同じ接続先のまま、電波の弱い場所まで覆うことができます。
ウ無線LANの暗号化方式をより新しい規格に変更する。
誤り。暗号化方式は通信内容を盗み見られないようにするもので、 電波が届く範囲は変わりません。安全性と到達範囲は別の話です。
エ事業者が提供する公衆無線LANサービスを会議室で利用する。
誤り。公衆無線LANは事業者のネットワークに接続する仕組みで、 社内のネットワークが広がるわけではありません。社内の資源にも届きません。
親機を1台増やすのではなく、全員で一つの網をつくる
普通の無線LANは、親機(アクセスポイント)1台を中心に電波を飛ばします。 中心から離れれば弱くなるので、広い建物では必ず届かない場所ができます。
メッシュWi-Fiは、専用の機器を数台置いて、機器どうしを無線でつなぎます。 網の目(メッシュ)のように機器が支え合い、全体で一つの無線LANとして働きます。
利用者から見て何が変わるか
- 接続先の名前(SSID)は建物のどこでも同じで、部屋を移っても選び直さなくてよい
- 端末は自動的に電波の良い機器につながる
- 機器を1台足せば覆う範囲を広げられる
同じ「範囲を広げる」でも、有線を延ばすイーサネットとは考え方が違います。 メッシュWi-Fiは配線工事なしで面を広げられる点が持ち味です。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| メッシュWi-Fi | 複数の機器が連携し、広い範囲を一つの無線LANとして覆う |
| Wi-Fi | 無線LANで機器をつなぐための規格の総称 |
| イーサネット | ケーブルでつなぐ有線LANの規格 |
| 公衆無線LAN | 事業者が店舗や駅などで提供する接続サービス |
試験では「広い場所で電波が届かない」という場面が手がかりになります。 有線か無線か、そして範囲を広げる話か安全性の話かで見分けてください。