問題 8★★☆

インターネットにつながる機器が増えたことで、IPv4に代わってIPv6の 利用が広がっている。IPv6を導入する主な目的として、最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア機器の電源を入れたときにIPアドレスを自動で割り当てること。

    誤り。これはDHCPの働きです。設定の手間を省く仕組みであって、 使えるアドレスの総数が増えるわけではありません。 IPv4でも広く使われており、IPv6を導入する理由にはなりません。

  2. イ数字の並びではなく覚えやすい名前でアクセスできるようにすること。

    誤り。これはドメイン名とDNSの働きです。名前とIPアドレスを対応づけるもので、 アドレスそのものの個数とは関係がありません。 IPv6になっても、名前を引く役目はDNSが担い続けます。

  3. ウ割り当てられるIPアドレスの個数を大幅に増やすこと。

    正解。IPv4は32ビット、IPv6は128ビットでアドレスを表します。 機器の増加でIPv4のアドレスが足りなくなったことが、移行の最大の理由です。

  4. エIPアドレスをネットワークの部分と機器の部分に区切ること。

    誤り。これはサブネットマスクの考え方です。手元のアドレスをどう区切って 使うかという管理の話で、アドレスの総数を増やすものではありません。 区切り方を工夫しても、枯渇そのものは解決しません。

理解を深めるために

住所の桁数が足りなくなった

IPアドレスはインターネット上の住所です。IPv4はこの住所を32ビットで表すため、 作れる住所は約43億個しかありません。世界の人口より少ない数です。

パソコンだけの時代なら足りました。しかしスマートフォン、家電、 センサまでつながる今、43億では到底足りません。そこで住所の桁数を増やしたのが IPv6で、128ビットを使います。桁が4倍になるので、個数はけた違いに増えます。

それまではどうしのいでいたか

IPv4の不足は、社内ではプライベートIPアドレスを使い、外に出るときだけ まとめて変換する(NAT)やり方で先送りされてきました。 これは住所を使い回す工夫であって、住所そのものを増やす対策ではありません。 IPv6は桁数を増やして、根本から解決しようとするものです。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
IPv6 アドレスを128ビットで表し、使える個数を大幅に増やす
DHCP 機器にIPアドレスを自動で割り当てる
DNS ドメイン名とIPアドレスを対応づける
サブネットマスク アドレスをネットワーク部とホスト部に区切る

試験では「アドレスの枯渇」「32ビットと128ビット」が手がかりです。 配る・名前を引く・区切るはいずれも別の仕組みだと押さえてください。

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