情報セキュリティ対策技術的セキュリティ対策★★★

社内の多数のPCで使っているソフトウェアについて、開発元が重大な脆弱性を修正する プログラムを公開した。情報システム担当者の対応として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 実際に攻撃を受けた形跡が社内で確認できてから、適用するかを判断する。

    誤り。修正プログラムの公開は、その弱点の存在が広く知られる合図でもあります。 攻撃者は公開内容を手掛かりに悪用の方法を組み立てるため、形跡が出るのを 待つ運用では、気づいた時点で被害が広がっています。

  2. 業務への影響を避けるため、端末を入れ替える時期まで適用を見送る。

    誤り。影響を心配すること自体は正しいのですが、入替えまでの数か月間、 弱点をそのまま抱え続けることになります。心配なら見送るのではなく、 検証環境で確かめてから当てる、と進めるのが対策の考え方です。

  3. 開発元や公的機関の情報を定期的に確認し、該当する端末へ速やかに適用する。

    正解。脆弱性対策は「情報を取りにいく」ことと「速やかに当てる」ことの 両輪です。どのソフトを何台で使っているかを把握していれば、適用の要否を その場で判断できます。

  4. 適用するかどうかの判断を、端末を使う利用者それぞれに任せる。

    誤り。判断を各人に任せると、当てた端末と当てていない端末が混在します。 攻撃者は一番弱い1台を探すので、社内に1台でも残れば侵入口になります。 適用状況は組織として把握し、管理する対象です。

修正プログラムの公開は「弱点の公表」でもある

修正プログラム(セキュリティパッチ)が公開されると、同時に「このソフトには こういう弱点があった」という情報も出回ります。攻撃者はその内容を解析して 悪用の手口を作るため、公開から適用までの遅れが、そのまま危険な期間になります。 早く当てるべき理由はここにあります。

運用として何をするか

  • 情報を取りにいく:使っているソフトの開発元からの通知、公的機関が公開する 脆弱性情報などを定期的に確認する。届くのを待つだけでは漏れます
  • 対象を把握しておく:どのソフトをどの端末で使っているかの一覧がないと、 情報が出ても自社が該当するのか判断できません
  • 確かめてから、速やかに当てる:業務システムへの影響が心配なら、まず検証用の 端末で動作を確認し、問題がなければ全体へ展開します
  • 当たったことを確認する:適用状況を集計し、取り残された端末をなくします

混同しやすいものとの整理

用語 中身
脆弱性修正プログラムの適用 公開された修正を当て、弱点をふさぐ
脆弱性情報の取得 自社が使うソフトの弱点情報を継続して集める
脆弱性検査 自社のシステムに弱点が残っていないか調べる

「対策が存在するのに当てていない」状態は、攻撃者にとって最も狙いやすい相手です。 試験では、様子を見る・各人に任せるといった選択肢は誤りになります。

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