情報セキュリティの脅威攻撃手法★★☆

ゼロデイ攻撃の説明として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 修正プログラムが既に公開されている弱点を、更新していない端末を狙って突く。

    誤り。これは既知の弱点を狙う攻撃です。攻撃を受ける原因が弱点であることは 同じですが、こちらは直す手段が既にあるのに当てていない状態が問題であり、 ゼロデイ攻撃は当てたくても修正がまだ存在しない点が違います。

  2. 弱点が見つかってから修正プログラムが提供されるまでの間に、その弱点を突く。

    正解。修正が用意されていない期間を狙うため、利用者が更新を怠っていなくても 被害を受け得ます。開発元と攻撃者の時間の競争になる、という点が特徴です。

  3. あらかじめ仕込んだプログラムが、決められた日時になると動いて被害を起こす。

    誤り。これは論理爆弾と呼ばれる仕掛けです。「ゼロデイ」の「デイ(日)」から 発動日を決める攻撃だと誤解されがちですが、ゼロデイが指すのは発動する日付では なく、対策が間に合っていない期間のことです。

  4. 取引先や委託先など守りの手薄な組織を先に侵入し、そこを経由して本命を狙う。

    誤り。これはサプライチェーン攻撃です。正面から入りにくい相手に対し、 入口を変える発想の攻撃で、狙われるのは弱い組織という「関係」です。 ゼロデイ攻撃が突くのは、ソフトウェアそのものに残る弱点です。

「まだ薬がない病気」に近い

ソフトウェアに弱点(セキュリティホール)が見つかっても、開発元がそれを確かめ、 修正プログラムを作り、利用者へ配るまでには時間がかかります。その空白の期間に 弱点を突くのがゼロデイ攻撃です。病気は判明したのに治療薬がまだ出回っていない、 という状況にあたります。

なぜ厄介なのか

  • 利用者側の基本である「常に最新の状態にしておく」が効きません。当てるべき 修正がまだ存在しないためです
  • 弱点の存在自体が公表されていないこともあり、被害に遭っていることに気づく 手掛かりが乏しくなります
  • 修正が公開された後も危険が消えるわけではありません。公開をきっかけに弱点の 中身が広く知られ、今度は更新していない端末が既知の弱点として狙われます

つまり弱点は、「修正が出るまで」と「修正が出た後」で狙われ方が変わります。 ゼロデイ攻撃が指すのは前半の期間です。

混同しやすいものとの違い

用語 突くもの
ゼロデイ攻撃 修正がまだ提供されていない期間の弱点
既知の弱点を狙う攻撃 修正は出ているが適用されていない端末
論理爆弾 仕込んだ条件(日時など)で動き出す仕掛け
サプライチェーン攻撃 取引先や委託先を経由するという関係の弱さ

試験では「修正プログラムが提供される前」「対策が公表される前」という言い回しが 出てきたらゼロデイ攻撃です。日付を決めて発動する攻撃ではない、という点を 押さえておくと取り違えません。

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