システムの種類・構成IoT・組込みシステム★★☆

MaaS(Mobility as a Service)の考え方に基づく取組として、 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 車両に通信機能をもたせ、走行データを集めて保守や運転支援に生かす。

    誤り。これはコネクテッドカーの説明です。車が外部と通信する点はMaaSを支える 技術になりますが、対象は自分が乗る車一台であり、複数の交通手段をまとめて 移動全体をサービスにする話ではありません。

  2. 一台の車を複数の会員が予約し、時間単位で交代して利用できるようにする。

    誤り。これはカーシェアリングの説明です。MaaSに組み込まれる移動手段の一つには なりますが、それだけでは鉄道やバスとの乗継ぎや、まとめての決済までは 実現しません。移動手段そのものと、束ねる仕組みは別の層です。

  3. 複数の交通手段を組み合わせ、経路検索から予約・決済までを一つのアプリで行えるようにする。

    正解。MaaSは鉄道・バス・シェアサイクルなどを一つのサービスとして統合し、 検索・予約・決済を一括で行えるようにする考え方です。

  4. 利用者の予約に応じて、その日の経路と時刻を決めて乗合バスを運行する。

    誤り。これはデマンド交通(オンデマンド交通)の説明です。利用者に合わせて 運行する点は便利ですが、一つの交通手段の運行のしかたの工夫であって、 複数の手段を束ねているわけではありません。

「移動」をまとめて一つのサービスとして買う

旅行先で駅から観光地まで行こうとすると、鉄道の切符を買い、 バスの運賃を用意し、自転車を借りる手続きをする、と手段ごとに別々の作業が要ります。

MaaS(Mobility as a Service)は、これらを一つのサービスとして束ねる考え方です。 利用者は出発地と目的地を入れるだけで、乗り継ぎを含む経路が示され、 予約と支払いまでその場で済みます。手段を選ぶ手間ではなく、 移動そのものをサービスとして受け取る形になります。

何が「統合」されているのか

  • 検索: 交通手段をまたいだ経路が一度に示される
  • 予約: 手段ごとの窓口やアプリを開き直さなくてよい
  • 決済: 支払いが一度で済み、定額の乗り放題なども組みやすい

事業者が別々でも、データを持ち寄って一つの入口にまとめる点が要です。 そのため、地域の交通事業者どうしの連携が前提になります。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
MaaS 複数の交通手段を統合し、検索・予約・決済を一括で行う
コネクテッドカー 車が通信でつながり、走行データをやり取りする
カーシェアリング 一台の車を会員が交代で利用する移動手段
デマンド交通 予約に応じて経路と時刻を決めて運行する乗合

試験では「複数の交通手段」「一括」が手がかりです。 一つの手段の話にとどまるものは、束ねる仕組みであるMaaSとは言えません。

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