PCやサーバに導入されるオペレーティングシステム(OS)の役割の説明として、 最も適切なものはどれか。
正解:ア
アハードウェアの違いを吸収し、アプリケーションが共通の手順で機器や資源を使えるようにする。
正解。OSはハードウェアとアプリケーションの間に立つ土台です。機種ごとの 違いをOSが引き受けるので、アプリはOS向けに作れば動きます。
イ特定の周辺機器を動かすために、その機器に合わせて用意される専用のソフトウェア。
誤り。これはデバイスドライバの説明です。OSに組み込んで使いますが、 担当は個々の機器であり、システム全体の土台ではありません。
ウ文書作成や表計算など、利用者が目的とする作業そのものを行うソフトウェア。
誤り。これはアプリケーションソフトウェアの説明です。OSの上で動く側で、 OSに機器の操作や資源の割当てを頼む立場にあります。
エOSとアプリケーションの間に入り、データベース利用などの共通機能を提供する。
誤り。これはミドルウェアの説明です。土台の上に敷く補助の層であって、 ハードウェアそのものを管理しているわけではありません。
OSは「建物の基礎と共用設備」
アプリケーションを部屋にたとえると、OSは基礎・電気・水道にあたります。 部屋を作る人は配線や配管の仕組みを知らなくてよく、決められた差込口を 使えば動く。これがOSの仕事です。
OSが引き受けている3つのこと
- 機器の管理(記憶装置やプリンターの操作を肩代わりする)
- 資源の割当て(CPUの処理時間やメモリを複数のアプリに分け与える)
- 共通の操作方法の提供(ファイルの開き方や画面の出し方をそろえる)
同じアプリでも別のOS向けには作り直しが要るのは、この「決められた差込口」の 形がOSごとに違うためです。Windows系OS、Mac系OS、UNIXといった種類の違いは、 そのまま動かせるアプリの違いになって現れます。
ソフトウェアの層で整理する
| 層 | 役割 |
|---|---|
| アプリケーション | 利用者の目的の作業を行う |
| ミドルウェア | 上下の間に入り共通機能を補う |
| OS | ハードウェアを管理し、共通の使い方を提供する |
| デバイスドライバ | 個々の周辺機器を制御する |
試験では「どの層の話か」で見分けます。利用者の作業ならアプリケーション、 特定の機器ならデバイスドライバ、システム全体の土台ならOSです。