経営戦略・デジタル戦略経営戦略★★★

オンラインショップを運営するA社は、「翌年度の年間売上高を前年比20%増にする」を 掲げ、達成に近づいているかを毎週確認して手を打ちたいと考えた。 A社がKPIとして設定するものはどれか。

正解:

  1. 年間売上高を前年比20%増にするという到達目標

    誤り。これはKGI(重要目標達成指標)です。事業活動の最終的なゴールを 表す指標で、年度末にならないと達成の可否が分かりません。 毎週の手当てに使う指標としては、判定が遅すぎます。

  2. 品ぞろえの拡充という、目標達成の鍵を握る要因

    誤り。これはCSF(重要成功要因)です。目標を達成するために何に力を 注ぐべきかを言葉で示したもので、それ自体は数値ではありません。 CSFを決めてから、その進み具合を測る数値としてKPIを置きます。

  3. 週ごとの新規会員登録数のように途中経過を測る値

    正解。KPI(重要業績評価指標)は、最終目標に向かう過程が順調かを 短い周期で測る中間指標です。数値が落ちれば週内に手を打てるので、 毎週確認したいA社の狙いに合います。

  4. 財務や顧客など四つの視点から目標を整理した体系

    誤り。これはバランススコアカードです。財務、顧客、業務プロセス、 学習と成長の四つの視点で目標と指標を配置する経営管理の枠組みで、 個々の指標そのものではなく、指標を並べる器に当たります。

ゴールと、途中の通過点

マラソンにたとえると分かりやすくなります。 「3時間以内で完走する」がKGI、「5kmごとのラップタイム」がKPIです。 ゴールタイムは走り終えるまで分かりませんが、ラップタイムなら 途中で遅れに気づき、ペースを上げ直せます。

  • KGI(重要目標達成指標) — 最終的に達成したい成果。年間売上高、利益率など
  • CSF(重要成功要因) — 達成の鍵を握る要因。品ぞろえ、リピート率の改善など
  • KPI(重要業績評価指標) — CSFの進み具合を短い周期で測る数値

決める順番が決まっている

実務では KGI → CSF → KPI の順に決めます。 先にゴールを定め、そこへ届くために何が効くのかを考え、 最後にその効き具合を測る物差しを置く、という流れです。 順番を逆にすると、測りやすいだけで成果につながらない数値を 追いかけてしまいます。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
KGI 最終的なゴールの達成度
CSF ゴールに近づくための鍵となる要因
KPI CSFの進み具合を測る中間指標
バランススコアカード 四つの視点で目標と指標を配置する枠組み

試験では、問題文に「最終目標」「その達成に向けて日々(毎週・毎月)測る」と 書き分けられています。測る周期が短いほうがKPIです。

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