B市は、各種の行政手続をスマートフォンからのオンライン申請だけに切り替えた。 その結果、インターネットを使い慣れない住民が手続をしにくくなり、 受けられるサービスに差が生じた。このような状態を表す言葉はどれか。
正解:イ
アアクセシビリティ
誤り。年齢や障害の有無にかかわらず、製品やサービスをどれだけ 支障なく利用できるかという「到達しやすさの度合い」を指します。 生じている差そのものではなく、差を小さくするために高める対象です。
イデジタルディバイド
正解。情報通信技術を使える人と使えない人の間に生まれる、 得られる情報や機会の格差を指します。オンラインだけの窓口は この格差を広げるため、紙や窓口の手段を残す配慮が求められます。
ウデジタルリテラシー
誤り。デジタル技術を理解し、目的に応じて使いこなす個人の能力です。 この能力の差は格差が生じる原因の一つですが、能力そのものを指す言葉で、 結果として生じた社会的な差を表すものではありません。
エユニバーサルデザイン
誤り。年齢や能力の違いにかかわらず、初めから誰もが使えるように 設計するという考え方です。格差を生まないための手段であって、 起きてしまった状態を指す言葉ではありません。
便利にしたら、置き去りにされる人が出る
オンライン化は多くの人にとって手続を楽にします。 しかし、機器や回線を持たない人、操作に不安がある人にとっては、 これまでできていたことができなくなる変化になり得ます。 この「使える人」と「使えない人」の間に開く差がデジタルディバイドです。 情報格差と訳されます。
差はどこから生まれるか
- 機器や回線 — 端末や通信環境を用意できるか
- 能力 — 操作方法や情報の見極め方を身につけているか
- 地域 — 高速な通信網が整備されているか
原因が違えば対策も違います。能力の差にはデジタルリテラシーを高める講習、 環境の差には公共施設での端末貸出しや窓口の併設、というように、 どこでつまずいているかを見極めてから手を打ちます。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| デジタルディバイド | 使える人と使えない人の間に生じる格差(状態) |
| デジタルリテラシー | デジタル技術を使いこなす個人の能力 |
| アクセシビリティ | 支障なく利用できる度合い |
| ユニバーサルデザイン | 誰もが使えるように初めから設計する考え方 |
試験では「格差・差が生じた」と書かれていればデジタルディバイド、 「能力を高める」ならデジタルリテラシーと読み替えられます。