問題 4★★☆

D社は、給与計算と社会保険の手続きを、担当者の運営ごと外部の専門事業者へ 一括して任せることにした。空いた人員は商品開発に振り向ける。 この取り組みを表す言葉はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アBPM(ビジネスプロセスマネジメント)

    誤り。業務プロセスを可視化して分析し、改善を回し続ける管理手法です。 改善の担い手は自社に残ります。誰が業務を行うかではなく、 業務のやり方を見直し続ける仕組みを指す点が違います。

  2. イBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)

    誤り。既存の業務の流れや組織を前提とせず、根本から作り直す抜本的な改革です。 D社が変えたのは業務の手順ではなく担い手なので当てはまりません。 作り直したのが手順か、移したのが担い手かで見分けます。

  3. ウRPA(ロボティックプロセスオートメーション)

    誤り。PC上で人が繰り返している定型作業を、ソフトウェアのロボットに 代行させる仕組みです。同じ「人手を空ける」効果でも、代わりに担うのが 自社のソフトウェアである点が、外部委託とは異なります。

  4. エBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)

    正解。業務プロセスを、その運営まで含めてまとめて外部の専門事業者に 委託することです。委託先の専門性を借りながら、自社は競争力に 直結する業務へ人員を振り向けられます。

理解を深めるために

似た三文字は「誰が」「どう変えるか」で切り分ける

BPM、BPR、BPOはどれも「ビジネスプロセス」で始まるため混同しがちですが、 問うている軸が違います。BPMとBPRは業務のやり方をどう変えるかの話、 BPOは業務を誰が担うかの話です。軸が違うので、実際には同時に成り立ちます。

四つの違い

用語 何をするか
BPO 業務プロセスを運営ごと外部の専門事業者に委託する
BPM 業務プロセスを可視化・分析し、改善を回し続ける
BPR 業務の流れや組織を根本から作り直す
RPA PC上の定型作業をソフトウェアのロボットに代行させる
  • BPMとBPRの違いは変え方の幅と速さ。BPMは継続的な改善、BPRは一度に抜本的に作り直す
  • BPOとRPAの違いは新しい担い手。BPOは外部の事業者、RPAは自社のソフトウェア

出発点は可視化

どれを選ぶにしても、まず業務の流れを目に見える形にしないと判断できません。 BPMN(業務プロセスを表す記法)やフローチャートで手順と分岐を描き、 どこで待ちが生じ、どこに手作業が残っているのかを洗い出します。

その結果、手順自体に無駄があればBPMやBPRで作り替え、定型で量が多ければRPA、 自社でやる意味が薄い定型業務ならBPO、と打ち手が決まっていきます。

前の問題へ次の問題へ