ビジネスモデル・ビジネスプロセスマーケティング★★★

ドラッグストアのB社は、会員アプリにたまった購買履歴を分析し、 年齢や地域などの層でまとめるのではなく、顧客ごとに購入品目や来店周期に合わせて 一人ずつ違う内容の割引案内を配信している。この手法を表す言葉はどれか。

正解:

  1. マスマーケティング

    誤り。市場を分けずに、すべての消費者へ同じ製品を同じ訴求で大量に届ける手法です。 全国一律のテレビCMが典型で、費用効率は高い一方、 相手ごとに内容を変えるという設問の特徴とは正反対の考え方です。

  2. セグメントマーケティング

    誤り。市場を年齢や地域などの共通点でいくつかの層に分け、層ごとに訴求を変える手法です。 設問と似ていますが、働きかけの単位はあくまで層であり、 層でまとめずに一人ずつ内容を変えている点が当てはまりません。

  3. プッシュ戦略

    誤り。卸売業者や小売業者に働きかけ、店頭で自社製品を薦めてもらう販売促進の考え方です。 対になるプル戦略とともに、流通経路のどこに力を入れるかを表すもので、 顧客をどの細かさで捉えるかという設問の軸とは別です。

  4. ワントゥワンマーケティング

    正解。顧客一人ひとりを単位として、購買履歴などから個別に対応を変える手法です。 会員アプリのように購買データを継続して蓄積・分析できる仕組みがあって 初めて成り立ちます。

誰を1人と数えるか

マーケティング手法は「働きかける相手をどれだけ細かく捉えるか」で並べると整理できます。 全員をひとかたまりに見るのがマスマーケティング、 似た人を層にまとめるのがセグメントマーケティング、 そして一人を一人として扱うのがワントゥワンマーケティングです。 設問は「層でまとめない」と明示しているので、いちばん細かい段階だと分かります。

細かくできるようになった理由

かつては一人ずつ対応を変えるのは、顧客の顔を覚えている小さな商店にしかできませんでした。 会員IDと購買履歴がデータとして残るようになり、大きなチェーンでも 過去に何を買ったかに応じて案内を出し分けられるようになったのが、この手法が広がった背景です。

対象の絞り方と、働きかけの向き

用語 働きかける単位・方向
マスマーケティング 市場全体に同じ内容を届ける
セグメントマーケティング 属性などで分けた層ごとに内容を変える
ワントゥワンマーケティング 顧客一人ひとりに合わせて内容を変える
プッシュ戦略/プル戦略 流通業者に押し出す/消費者を広告で引き寄せる

プッシュ戦略とプル戦略は向きを取り違えやすい用語です。 メーカーが卸や小売に販売協力を求めるのがプッシュ、 消費者に直接広告して店頭で指名買いさせるのがプルと覚えます。

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