クラウドクラウドサービス★★★

自社で開発した業務アプリケーションをクラウド上で動かしたい企業がある。 サーバのOSやデータベースなどの実行環境は事業者に用意・管理してもらい、 自社はアプリケーションを載せて改良することに専念したい。この企業が利用する クラウドサービスとして、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. アプリケーションの開発と実行に必要な基盤一式が用意され、利用者は自作のプログラムを載せて動かす。

    正解。これがPaaSです。OSやミドルウェアの用意と保守は事業者が受け持ち、 利用者はその上に自作のアプリケーションを載せる層だけを担当します。 開発に専念したいという条件にそのまま合います。

  2. 事業者が完成させた業務用ソフトウェアを、利用者がインターネット経由でそのまま使う。

    誤り。これはSaaSです。出来上がったソフトウェアを使う形なので便利ですが、 自社で開発したアプリケーションを持ち込んで動かす余地がありません。

  3. サーバやストレージなどの資源を借り、OSやミドルウェアは利用者が導入して管理する。

    誤り。これはIaaSです。借りられるのはハードウェア相当の資源までで、 OSやデータベースの導入と更新は利用者の仕事として残ります。実行環境の 管理まで任せたいという条件には合いません。

  4. 事業者の施設に自社で用意した機器を持ち込んで設置し、場所や電源、回線を借りる。

    誤り。これはハウジングの説明です。借りるのは設置場所であって、機器は 自社で調達します。必要な分だけ資源を借りるクラウドとは前提が違います。

「どこまでを借りるか」の3段階

クラウドサービスの区分は、住まいにたとえると分かりやすくなります。 土地だけ借りて家は自分で建てるのがIaaS、建物と設備まで整った状態を借りて 使い方は自分で決めるのがPaaS、家具付きの部屋にそのまま住むのがSaaSです。

事業者と利用者の分担

下から順に、ハードウェア、OS、ミドルウェア(データベースなど)、 アプリケーションという層が積み重なっています。この積み木のどこに 事業者と利用者の境目を引くかが、3つの区分の正体です。

  • IaaS … ハードウェアまでを事業者が持つ。OSから上は利用者
  • PaaS … ミドルウェアまでを事業者が持つ。アプリだけが利用者
  • SaaS … アプリまで事業者が持つ。利用者は使うだけ

境目が上に行くほど利用者の手間は減り、その代わり自由に手を入れられる 範囲も狭くなります。自作アプリを動かしたいならPaaSかIaaS、という 線引きが判断の軸になります。

混同しやすいものとの違い

区分 利用者が受け持つ範囲
SaaS 設定と利用のみ
PaaS アプリケーションの開発・配置
IaaS OS、ミドルウェア、アプリ
ハウジング 機器の調達から全て(場所だけ借りる)

試験では場面から選ばせる形が中心です。「自作のアプリを動かすか」 「OSを自分で管理するか」の二つを問題文から拾えば切り分けられます。

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