ある企業が、3か月間だけ公開するキャンペーン用のWebサイトを立ち上げる。 訪問者数は事前に見当がつかず、期間が終わればこのサイトは不要になる。 この用途にクラウドサービスが適している理由として、最も適切なものはどれか。
正解:エ
ア自社専用に構築した基盤を使うため、ほかの利用者と設備を共用せずに済むから。
誤り。これはプライベートクラウドの説明です。専用の基盤は自社で用意する 手間と費用がかかるので、3か月で役目を終えるサイトには向きません。
イ契約時に決めた固定額で使え、訪問者数がどれだけ増えても費用が変わらないから。
誤り。多くのクラウドサービスは使った資源の量に応じて課金します。訪問者が 増えれば費用も増えるのが原則で、費用が動かないことは長所になりません。
ウ自社で機器を購入して運用する場合と比べ、利用期間の長短によらず必ず安く済むから。
誤り。よくある誤解です。長期間ずっと同じ量を使い続ける用途では、買った ほうが総額で有利になることもあります。安さは条件しだいで決まります。
エ訪問者数の増減に合わせて資源の量を変えられ、終了後は利用をやめて費用を止められるから。
正解。読めない需要には増減で対応でき、役目が終われば返せる。この二つが そろって効くのが、短期間かつ変動の大きい用途です。
「読めない」「短い」ときに効く
クラウドの利点は、突き詰めると必要な量を後から変えられることと、 要らなくなったら返せることの二つです。この二つは、需要が読めない 用途と、期間が限られた用途でそのまま効きます。
キャンペーンサイトはその両方に当てはまります。話題になれば訪問者が跳ね、 不発なら閑散とする。しかも3か月で終わる。自社で機器を買って揃えると、 多めに買えば余り、少なめに買えば足りず、終わったあとは使い道のない機器が 資産として残ります。
逆に、向かない場面もある
- 使う量が年間を通してほぼ一定で、長く動かし続けるシステム
- 法令や社内規程で、データを置く場所を自社に限る必要があるシステム
こうした条件では、買って持ったほうが総額で有利になることもあります。 **「クラウドだから安い」ではなく、「変動と期間に合うかどうか」**で判断します。
判断の軸
| 問題文にある条件 | 向く方式 |
|---|---|
| 需要が読めない・季節で変動する | クラウド |
| 短期間だけ必要 | クラウド |
| 量が一定で長期間動かす | オンプレミスも候補 |
| 置き場所を自社に限る必要がある | オンプレミス/プライベートクラウド |
試験では「アクセスが急増する」「期間限定」といった語が手掛かりになります。 その語が出たら、資源の増減と利用の停止に触れた選択肢を選んでください。