データ分析・データ利活用データ分析・データ利活用★★☆

小売店で、過去3年分の月ごとの売上金額を使って、売上が伸びているのかどうかと、 季節による周期的な増減があるのかどうかを読み取りたい。 用いるグラフとして、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 棒グラフ。項目ごとの数量を棒の高さで表し、大小を比べる。

    誤り。棒グラフは店舗別や商品別のように、項目どうしの大小を比べるのに向いた グラフです。月別の売上も棒で描けますが、棒は一本ずつが独立して見えるため、 伸びているのか横ばいなのかという傾きが読み取りにくくなります。

  2. 折れ線グラフ。時間の順に並べた値を線で結び、変化を表す。

    正解。時間軸に沿って点を線で結ぶと、線の傾きが増減の勢いを、山と谷の 繰り返しが季節による変動を表します。3年分を続けて描けば、毎年同じ月に 山が来ているかどうかも見えます。

  3. ヒートマップ。縦横二つの軸が交わるます目の値を色の濃淡で表す。

    誤り。ヒートマップは、行と列で区切ったます目の大小を色の濃さで示す図です。 Webページのどこがよく見られているかなど、面全体の傾向をつかむのに使います。 一本の値の推移を追い、傾きを読むための図ではありません。

  4. レーダーチャート。複数の評価項目の値を放射状の軸に取り、形で表す。

    誤り。レーダーチャートは、品質・価格・納期といった複数の評価項目を放射状の 軸に取り、結んだ形でバランスを見る図です。軸が表すのは項目であって時間では ないため、時間の流れに沿った増減を読むのには向きません。

グラフは「読み取りたいこと」で決まる

同じ売上データでも、比べたいのか、流れを追いたいのか、面の濃淡を見たいのか、 バランスを見たいのかで、選ぶグラフは変わります。今回読み取りたいのは 時間に沿った変化です。伸びているかどうかは傾き、季節変動は山と谷の 繰り返しとして現れます。どちらも点を線で結んで初めて見えるものです。

棒と線のどちらにするか

  • 横軸が時間で、増減の流れを追いたい → 折れ線グラフ
  • 横軸が項目(店舗・商品・地域)で、大小を比べたい → 棒グラフ

月ごとの売上を棒で並べても値そのものは読めます。しかし棒は一本ずつが 切り離されて見えるので、「先月より上がったか」は分かっても「3年で伸びているか」 という全体の傾きはつかみにくくなります。線でつなぐと傾きが一目で分かります。

使い分けを並べて比べる

グラフ 向いている用途
折れ線グラフ 時間に沿った推移。増減の傾きと周期的な波
棒グラフ 項目どうしの大小の比較
ヒートマップ 二つの軸で区切ったます目の大小を色の濃淡で表す
レーダーチャート 複数の評価項目のバランスを面の形で表す

試験では場面から選ばせる形で問われます。「時間」「推移」「傾向」という語が 出てきたら折れ線、「比較」「順位」なら棒、と結び付けておくと迷いません。

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