データマネジメントの機能の一つであるメタデータ管理の説明として、 最も適切なものはどれか。
正解:ウ
アデータの正確さや欠損の有無を測る基準を定め、基準を満たさないデータを是正する。
誤り。これはデータ品質管理です。同じデータマネジメントの機能として並ぶため 混同しやすいのですが、品質管理が見るのは中身が正しいかどうか、メタデータ管理が 扱うのは中身が何を表しているかの説明です。見ている対象が違います。
イシステム全体でデータをどこに置き、どのように流すかの全体像を設計する。
誤り。これはデータアーキテクチャです。どちらもデータの設計図に見えますが、 アーキテクチャは配置と流れという全体の構造を描くもので、メタデータは 一つ一つのデータ項目が何かを説明するものです。粒度が異なります。
ウ項目の意味や単位、出所などデータを説明する情報を整え、利用者が理解できるようにする。
正解。メタデータは「データについてのデータ」です。売上金額が税込みか税抜きか、 どのシステムから来たのか、いつ更新されたのかが分かって初めて、 利用者はそのデータを安心して使えます。
エデータの複製を別の場所に保存し、障害が起きたときに元の状態に戻せるようにする。
誤り。これはバックアップで、データを保管・運用する機能にあたります。 守る対象はデータそのものです。メタデータ管理が整えるのは、そのデータを 説明する情報のほうであり、目的も「探せる・分かる」ことにあります。
中身ではなく、ラベルを管理する
冷蔵庫に入っている作り置きのおかずがデータなら、容器に貼った 「9月5日作、鶏そぼろ、要冷蔵」というラベルがメタデータです。中身を見ただけでは いつ作ったのか分かりませんが、ラベルがあれば食べてよいか判断できます。 このラベルを全社分そろえて貼り、探せる状態に保つのがメタデータ管理です。
メタデータに含まれるもの
- 項目の意味(「売上高」は税込みか税抜きか、返品を含むか)
- 単位や形式(円か千円か、日付の書き方)
- 出所と鮮度(どのシステムから来て、いつ更新されたか)
- 誰が管理していて、誰が使ってよいか
データが社内に散らばると、「同じ名前の項目なのに数字が合わない」ということが 起きます。原因の多くは、項目の意味が人によって違うことです。メタデータを 整えておけば、使う前にその食い違いに気づけます。
データマネジメントの機能を並べて比べる
| 機能 | 何を扱うか |
|---|---|
| メタデータ管理 | データの意味・単位・出所などの説明情報を整える |
| データ品質管理 | 正確性・完全性・一貫性などの観点で、データの中身を測り直す |
| データアーキテクチャ | データの配置と流れの全体構造を設計する |
| データセキュリティ | 参照や更新の権限を制御し、不正な利用から守る |
「データそのもの」か「データを説明する情報」か。ここが分かれ目です。 説明する側を扱っていればメタデータ管理だと判断できます。