データマネジメントデータマネジメント★★☆

データマネジメントの機能の一つであるメタデータ管理の説明として、 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. データの正確さや欠損の有無を測る基準を定め、基準を満たさないデータを是正する。

    誤り。これはデータ品質管理です。同じデータマネジメントの機能として並ぶため 混同しやすいのですが、品質管理が見るのは中身が正しいかどうか、メタデータ管理が 扱うのは中身が何を表しているかの説明です。見ている対象が違います。

  2. システム全体でデータをどこに置き、どのように流すかの全体像を設計する。

    誤り。これはデータアーキテクチャです。どちらもデータの設計図に見えますが、 アーキテクチャは配置と流れという全体の構造を描くもので、メタデータは 一つ一つのデータ項目が何かを説明するものです。粒度が異なります。

  3. 項目の意味や単位、出所などデータを説明する情報を整え、利用者が理解できるようにする。

    正解。メタデータは「データについてのデータ」です。売上金額が税込みか税抜きか、 どのシステムから来たのか、いつ更新されたのかが分かって初めて、 利用者はそのデータを安心して使えます。

  4. データの複製を別の場所に保存し、障害が起きたときに元の状態に戻せるようにする。

    誤り。これはバックアップで、データを保管・運用する機能にあたります。 守る対象はデータそのものです。メタデータ管理が整えるのは、そのデータを 説明する情報のほうであり、目的も「探せる・分かる」ことにあります。

中身ではなく、ラベルを管理する

冷蔵庫に入っている作り置きのおかずがデータなら、容器に貼った 「9月5日作、鶏そぼろ、要冷蔵」というラベルがメタデータです。中身を見ただけでは いつ作ったのか分かりませんが、ラベルがあれば食べてよいか判断できます。 このラベルを全社分そろえて貼り、探せる状態に保つのがメタデータ管理です。

メタデータに含まれるもの

  • 項目の意味(「売上高」は税込みか税抜きか、返品を含むか)
  • 単位や形式(円か千円か、日付の書き方)
  • 出所と鮮度(どのシステムから来て、いつ更新されたか)
  • 誰が管理していて、誰が使ってよいか

データが社内に散らばると、「同じ名前の項目なのに数字が合わない」ということが 起きます。原因の多くは、項目の意味が人によって違うことです。メタデータを 整えておけば、使う前にその食い違いに気づけます。

データマネジメントの機能を並べて比べる

機能 何を扱うか
メタデータ管理 データの意味・単位・出所などの説明情報を整える
データ品質管理 正確性・完全性・一貫性などの観点で、データの中身を測り直す
データアーキテクチャ データの配置と流れの全体構造を設計する
データセキュリティ 参照や更新の権限を制御し、不正な利用から守る

「データそのもの」か「データを説明する情報」か。ここが分かれ目です。 説明する側を扱っていればメタデータ管理だと判断できます。

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