問題 10★★☆

ネットショップの受注業務を分析し、E-R図を作成している。 E-R図でリレーションシップとして表すものとして、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア「顧客」「商品」のように、データとして管理する対象そのもの。

    誤り。これはエンティティ(実体)の説明です。E-R図では四角形で描き、 後に1つの表になる単位です。リレーションシップはエンティティとエンティティを 結ぶ線の側に当たるもので、対象そのものではありません。

  2. イ「顧客が商品を注文する」のような、管理する対象どうしの結び付き。

    正解。リレーションシップは、エンティティどうしの間にある関連です。 E-R図では対象を結ぶ線で表し、「1人の顧客が複数回注文できる」といった 対応の数(1対多など)もあわせて書き込みます。

  3. ウ「顧客の氏名」「商品の価格」のような、管理する対象が持つ性質。

    誤り。これは属性(アトリビュート)の説明です。エンティティの中身として 書き込む項目で、表にしたときの列に当たります。対象1つの中で完結しており、 別の対象との結び付きを表すものではありません。

  4. エ「顧客番号」のように、対象の中の1件を他と区別するための項目。

    誤り。これは主キーの説明です。属性の中から、値が重複せず空にもならないものを 選んで行を特定する役にします。リレーションシップを表に落とすときに 手がかりとして使われますが、結び付きそのものではありません。

理解を深めるために

E-R図は「もの」と「つながり」の地図

E-R図(Entity-Relationship図)は、業務で扱うデータを **「何を管理するか」と「それらがどうつながっているか」**の2つだけで描いた図です。 名前のEがエンティティ、Rがリレーションシップを表しています。

ネットショップなら、次のように読み取ります。

  • エンティティ … 顧客、商品 などの管理対象(四角形で描く)
  • リレーションシップ … 「顧客が商品を注文する」といった対象どうしの結び付き(線で描く)

リレーションシップには「数」を書く

線を引くだけでなく、相手がいくつ対応するかも書き込みます。

  • 1対1 … 1人の社員に社員証が1枚
  • 1対多 … 1つの部署に複数の社員(社員の所属部署は1つ)
  • 多対多 … 1人の顧客が多くの商品を注文し、1つの商品も多くの顧客に注文される

この数によって表の作り方が変わります。1対多なら多の側の表に相手の主キーを持たせ、 多対多なら間に対応を記録する表を置きます。 E-R図は表を作る前に、この判断材料を整理するための図です。

混同しやすいものとの違い

用語 E-R図・表での姿
リレーションシップ 対象どうしの結び付き。線と対応の数で描く
エンティティ 管理する対象。四角形で描き、表になる
属性 対象が持つ性質。表の列になる
主キー 属性のうち、1件を一意に特定する項目

「対象の中の話か、対象と対象の間の話か」で切り分けると、 リレーションシップだけが「間」の話だと分かります。

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