正解:エ
各選択肢の解説
ア列は会員番号と居住地の2列になり、行は100行のまま残る。
誤り。これは射影で会員番号と居住地の列を取り出したときの形です。選択と射影は どちらも「取り出す」操作なので混同しやすいですが、選択は行を、 射影は列を絞ります。条件で絞るのが選択と覚えると区別できます。
イ列も行もそのままで、東京都以外の会員の値が空欄になる。
誤り。条件に合わないデータを隠す、という表計算ソフトの感覚に引きずられた 誤解です。選択は条件に合う行だけで新しい結果の表を作るので、 合わない行は空欄で残るのではなく、結果に含まれません。
ウ東京都の会員の行を取り出し、もとの表からはその行が消える。
誤り。選択はデータを探して取り出す操作で、もとの表の中身は変わりません。 行を消すのは削除という別の更新操作です。何度選択を行っても、 会員表は100行のまま残ります。
エ列は5列のまま、行は居住地が東京都の会員の行だけになる。
正解。選択は条件に合う行を取り出す操作です。列には手を加えないので、 5列すべてを保ったまま、東京都に住む会員の行だけが結果になります。
理解を深めるために
選択は「条件で行をふるいにかける」
郵便物の束から、宛先が東京都のものだけを抜き出して別の箱に入れる場面を 想像してください。1通ごとに書かれている内容(宛名や差出人)は何も欠けず、 通数だけが減ります。もとの束を探しただけなので、郵便物がなくなるわけでも ありません。関係データベースの選択はこれと同じです。
結果はどういう形になるか
選択は、表の各行が条件を満たすかどうかを調べ、満たす行だけを集めた結果を返します。
- 列 … 手を加えないので、会員番号・氏名・居住地・年齢・入会日の5列のまま
- 行 … 居住地が東京都の行だけ(東京都の会員が30人なら30行)
- もとの会員表 … 変わらず100行・5列
表を横向きにふるいにかけるイメージです。これに対して、列を縦に切り出すのが 射影です。「東京都の会員の氏名だけを知りたい」なら、選択で行を絞ったあと、 射影で氏名の列を取り出します。
混同しやすいものとの違い
| 操作 | 結果の行 | 結果の列 | もとの表 |
|---|---|---|---|
| 選択 | 条件に合う行だけ | そのまま | 変わらない |
| 射影 | そのまま | 指定した列だけ | 変わらない |
| 削除 | ― | ― | 行が消える |
試験では、結果の表の行数と列数のどちらが変わるかで、選択か射影かを見分けます。