説明資料について、写真とその説明文の対応が分かりにくいと指摘された。そこで、 対応する写真と説明文の間隔を詰め、別の組との間隔を広げた。 デザインの基本原則のうち、この工夫に当たるものはどれか。
正解:ア
ア近接。関連する要素を近づけ、関係のない要素とは離してまとまりを示す。
正解。人は内容を読む前に配置でまとまりを判断します。距離を縮めた組が 一つのかたまりに見えるため、どの説明文がどの写真のものかが 読まなくても分かるようになります。
イ整列。要素の端や中心を見えない線にそろえ、全体に秩序をもたせる。
誤り。整列は、見出しや本文の左端をそろえるなど、要素の位置を共通の線に 合わせる原則です。並びは整いますが、そろえるだけでは離れた写真と説明文が 対応していることまでは伝わりません。
ウ反復。同じ体裁を繰り返し用い、資料全体に一貫性をもたせる。
誤り。反復は、見出しの色や記号の形といった体裁をページをまたいで 繰り返す原則です。全体の統一感を出す働きで、一つのページの中で 対応関係を示す今回の工夫とは目的が違います。
エ対比。大きさや色に差をつけ、要素の重要度の違いを目立たせる。
誤り。対比は、見出しを大きく太くするなど差をはっきりつけて、 どこを先に見るべきかを示す原則です。目立たせる働きであって、 要素どうしのまとまりを作る働きではありません。
近くにあるものは「仲間」に見える
人は資料を目にしたとき、文字を読むより先に配置を見ています。 近くにあるものは一つのまとまり、離れているものは別のまとまりだと、 ほとんど無意識に受け取っています。
写真と説明文がどれも同じ間隔で並んでいると、どれがどの説明なのかは 一度読んで確かめるしかありません。対応する組だけを近づけ、 別の組とは間を空ければ、読む前に対応が分かります。これが近接です。
基本原則は4つで役割が分かれる
- 近接: 関連するものを近づけ、無関係なものは離す(まとまりを作る)
- 整列: 端や中心をそろえ、見えない線で結ぶ(秩序を作る)
- 反復: 同じ体裁を繰り返す(一貫性を作る)
- 対比: 差をはっきりつける(めり張りを作る)
4つは実際には同時に使うものですが、試験では 「何のために何をしたか」で1つに絞れるように出題されます。
混同しやすいものとの違い
| 原則 | 何を操作するか |
|---|---|
| 近接 | 要素どうしの距離。まとまりを示す |
| 整列 | 要素の位置。共通の線にそろえる |
| 反復 | 体裁。同じ見せ方を繰り返す |
| 対比 | 大きさや色の差。目立たせる |
「どれとどれが一組か」を伝えたい場面なら近接、 「どこを先に見てほしいか」を伝えたい場面なら対比、と切り分けてください。