画面上で見たときと印刷したときとで、同じ写真の色味が違って見えることがある。 これは画面と印刷物とで色の作り方が異なるためである。画面が色を表す仕組みの 説明として、最も適切なものはどれか。
正解:イ
アシアン・マゼンタ・イエローの3色を重ね、重ねるほど暗くなる減法混色で色を表す。
誤り。これはインクや絵の具といった色材で色を作るときの仕組みで、印刷物の側です。 色材は当たった光の一部を吸収して残りを反射するため、重ねるほど暗くなります。 自ら光を出す画面とは、明るくなる向きが逆になります。
イ赤・緑・青の3色の光を重ね、重ねるほど明るくなる加法混色で色を表す。
正解。画面は赤・緑・青(光の3原色)の光を自ら出し、その強さの組合せで色を表します。 3色を最も強く重ねると白、すべて消すと黒になります。光を足していく混ぜ方なので 加法混色と呼びます。
ウシアン・マゼンタ・イエローに黒を加えた4色で、色の再現と黒の締まりを両立させる。
誤り。これはCMYKの説明で、印刷で使われる考え方です。シアン・マゼンタ・イエローを 重ねても締まった黒になりにくく、インクの量も増えてしまうため、黒(K)を 別に用意します。画面が色を出す仕組みの話ではありません。
エ色相・明度・彩度という色の3属性を組み合わせ、色そのものを作り出す。
誤り。色相・明度・彩度は色の3属性で、「どんな色みか」「どれくらい明るいか」 「どれくらい鮮やかか」を表すものさしです。画面でも印刷物でも共通に使える 言い表し方であって、色を作り出す仕組みそのものではありません。
光は足すと明るく、インクは重ねると暗い
画面は、自分から光を出して色を見せています。赤・緑・青の光を並べ、その強さを 変えて混ぜることであらゆる色を作ります。光は足し算なので、3色をすべて最も強くすると 白になり、すべて消すと黒(何も光っていない状態)になります。これが加法混色で、 使う3色を**光の3原色(RGB)**といいます。
印刷物はその逆です。紙は自分では光りません。インクは当たった光の一部を吸収し、 残りを反射することで色として見えています。インクを重ねるほど吸収される光が増えるので、 どんどん暗くなります。これが減法混色で、使う3色をシアン・マゼンタ・イエロー、 つまり**色の3原色(CMY)**といいます。
なぜ印刷では4色目のKが要るのか
CMYの3色を全部重ねれば理屈のうえでは黒になりますが、実際には濁った濃い茶色にしかならず、 文字が締まって見えません。インクも3色分使うことになります。そこで黒のインクを別に加えた 4色で刷るのがCMYKです。画面で見た鮮やかな色が印刷で少しくすむのは、 そもそも色の作り方が違い、出せる色の範囲もずれているためです。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中身 |
|---|---|
| 光の3原色(RGB)/加法混色 | 赤・緑・青の光。重ねるほど明るく、3色で白 |
| 色の3原色(CMY)/減法混色 | シアン・マゼンタ・イエロー。重ねるほど暗い |
| CMYK | CMYに黒(K)を加えた、印刷で使う4色 |
| 色の3属性 | 色相・明度・彩度。色を言い表すためのものさし |
「光か色材か」を先に判断すれば、加法か減法かは自動的に決まります。 画面=光=加法=白に向かう、と一続きで覚えると取り違えません。