マインド・スタンスマインド・スタンス★★★

市役所が始めた電子申請の利用が伸びず、窓口には従来どおり多くの人が訪れている。 担当のCさんが、利用者の立場に立って課題を見つけようとする行動として、 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 利用が伸びない原因は制度が知られていないことだと考え、広報誌とポスターでの呼びかけを増やす。

    誤り。周知を強めるのは熱心な取組ですが、伸びない理由を確かめる前に原因を 決めています。もし操作の途中でつまずいているのなら、知らせる回数を増やしても 利用は増えません。まず利用者側で何が起きているかを知る必要があります。

  2. 申請画面の作りは担当課の所管ではないため、システムを構築した事業者に改善案の提出を求める。

    誤り。事業者は利用者と直接向き合っていないので、現場で起きていることを いちばん知らない立場です。所管の線引きを理由に、自ら課題を発見しようとする 行動を手放しています。行動例が求めているのは自ら寄り添うことです。

  3. 窓口を訪れた人に、電子申請を使わなかったときの事情をその場で聞き、どこで手が止まったのかを確かめる。

    正解。「顧客・ユーザーに寄り添い、顧客・ユーザーの立場に立ってニーズや課題を 発見しようとしている」という行動例に対応します。使わなかった当人が目の前に いるうちに、その人の事情を本人から知ろうとしている点が要点です。

  4. 窓口に来る人は操作に不慣れな層だと判断し、これまでどおり紙の申請書を渡して手続きを済ませる。

    誤り。目の前の人をひとくくりに決めつけており、事情を聞く機会をその場で 捨てています。手続き自体は滞りなく終わりますが、なぜ電子申請を選ばなかったのかは 分からないままで、課題の発見につながりません。

「なぜ使われないか」は使わなかった人が知っている

来てくれた人ではなく、来なかった人にこそ理由があります。電子申請でいえば、 使わなかった人が窓口に並んでいるという状況は、理由を聞ける絶好の機会です。 その場を素通りして会議室で原因を推測すると、たいてい的が外れます。

この項目が求めている行動

シラバスの行動例は1つです。

顧客・ユーザーに寄り添い、顧客・ユーザーの立場に立ってニーズや課題を 発見しようとしている。

注目したいのは「発見しようとしている」という言い方です。答えを出すことではなく、 自ら確かめにいく姿勢が問われています。手法の名前を知っているかではありません。

選択肢の行動を並べると

行動 何が足りないか
使わなかった人に、その場で事情を聞く 不足なし(行動例に合致)
周知の回数を増やす 原因を確かめる前に決めつけている
事業者に改善案を求める 自ら発見しようとしていない
不慣れな層だと判断して紙で済ませる 相手をひとくくりにし、聞く機会を捨てている

この項目では「熱心に動いている選択肢」が正解とは限りません。動く前に相手の事情を 確かめているかどうかが分かれ目になります。

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