20ほどの作業からなるプロジェクトで、ある作業の完了が2日遅れた。この遅れが プロジェクト全体の完了予定日に響くかどうかを見極めるとき、最も役立つ図はどれか。
正解:エ
ア各作業の予定と実績を横棒で並べ、時間軸に沿って進み具合を示した図。
誤り。これはガントチャートです。どの作業がいつからいつまでで、今どこまで 進んだかは一目で分かりますが、作業どうしのつながりは表さないため、遅れた作業の 後ろにどの作業が控えているかまでは読み取れません。
イ業務やプログラムの処理手順を、判断や分岐を含めて記号と矢印で示した図。
誤り。これはフローチャートです。矢印でつなぐ見た目がアローダイアグラムと 似ているため混同されますが、表しているのは処理の手順であって、 作業に何日かかるかという時間の情報を持ちません。
ウある結果に影響する要因を、大きな分類から小さな分類へ枝分かれさせた図。
誤り。これは特性要因図です。なぜ遅れが起きたのかを整理する段階では役立ちますが、 原因を並べても、その遅れが完了予定日まで届くかどうかは分かりません。 問われているのは原因ではなく、日程への波及です。
エ作業の前後関係を矢印でつなぎ、作業の流れと全体の所要期間を示した図。
正解。アローダイアグラムは作業の前後関係を表すので、遅れた作業の後ろに何が 控えているかをたどれます。最も日数のかかる経路上の作業なら全体が遅れ、 余裕のある経路上なら吸収できる、と判断できます。
「いつやるか」の図と「どの順でやるか」の図
日程を表す図は二つあり、得意なことが違います。ガントチャートは横軸が日付で、 作業ごとに棒が引かれます。カレンダーに予定を書き込んだ姿に近く、 「今どこまで進んだか」を見せるのに向いています。
アローダイアグラムは、作業を矢印でつないで前後関係を表します。 「Aが終わらないとBは始められない」という依存が図に現れるので、 どの作業がどこにつながっているかをたどれます。
遅れの影響は前後関係でしか分からない
作業の遅れが全体に響くかどうかは、その作業の後ろに何が控えているかで決まります。
- 開始から終了まで、最も日数のかかる経路(クリティカルパス)の上にある作業が 遅れると、その分だけ全体の完了が遅れる
- 余裕のある経路上の作業なら、余裕の範囲内で吸収でき、全体には響かない
ガントチャートでも「その作業が遅れている」ことは分かります。しかし、 そこから先へどう波及するかは、前後関係を持つアローダイアグラムの領分です。
混同しやすい図の違い
| 図 | 何を表すか |
|---|---|
| アローダイアグラム | 作業の前後関係と、全体の所要期間 |
| ガントチャート | 各作業の期間と進捗を、時間軸に沿って |
| フローチャート | 処理や業務の手順と、その分岐 |
| 特性要因図 | 結果に影響する要因の分類 |
進捗報告に貼るならガントチャート、日程を組み立てたり遅れの波及を見たりするなら アローダイアグラム、と場面で使い分けます。