情報セキュリティ対策技術的セキュリティ対策★★☆

従業員が使う端末に導入する、URLフィルタリング(Webフィルタリング)の説明として、 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 受信したメールの送信元や本文の特徴を調べ、迷惑メールを選り分ける。

    誤り。これは迷惑メールフィルタ(スパムフィルタ)の説明です。危険なものを 利用者の手前で止める点は似ていますが、対象がメールか、閲覧しようとする Webサイトかが違います。URLフィルタリングが見るのは通信の宛先です。

  2. 閲覧しようとしたWebサイトのアドレスを一覧と照合し、可否を判断する。

    正解。ページの中身を解析するのではなく、どこを見に行こうとしているかで 判断します。だからこそ、危険なサイトを開いて被害を受ける前に止められます。

  3. 一度取得したWebページを保存しておき、次回はその内容を利用者へ返す。

    誤り。これはプロキシサーバのキャッシュ機能の説明です。どちらもプロキシ サーバで実現されることが多いため混同されますが、目的が表示の高速化か、 閲覧してよいサイトかの判断かで役割がはっきり分かれます。

  4. 端末に取り込んだファイルを定義ファイルと照合し、マルウェアを見つける。

    誤り。これはマルウェア対策ソフトの説明です。判断の材料が、取り込んだ ファイルの中身か、これから接続する先のアドレスかが違います。危険なサイトへ たどり着く前に止めるのがURLフィルタリングの役割です。

「どこへ行くか」で入場を断る

建物の受付が「そのフロアには入らないでください」と行き先で判断するように、 URLフィルタリングは端末が接続しようとしているWebサイトのアドレス(URL)を見て、 閲覧させるかどうかを決めます。ページを開いてから中身を調べるのではなく、 開く前に止めるのが特徴です。

どうやって可否を決めるのか

  • ブロックリスト方式:見せたくないサイトを登録し、そこへの閲覧を止める。 業務に関係のないサイトや、マルウェアを配布する危険なサイトが対象になる
  • 許可リスト方式:業務で使うサイトだけを登録し、それ以外を止める。窮屈な代わりに、 まだ知られていない危険なサイトにも効く
  • 多くの製品は「ギャンブル」「アダルト」などのカテゴリ単位で分類済みの一覧を配布し、 管理者はどのカテゴリを止めるかを選ぶ形で運用します

目的はマルウェア対策だけではありません。業務に関係のない閲覧を減らす、情報漏えいに つながるサービスの利用を防ぐ、といった使われ方もします。

似た仕組みとの違い

仕組み 何を材料に判断するか
URLフィルタリング 接続しようとするWebサイトのアドレス(宛先)
迷惑メールフィルタ 受信したメールの送信元や本文
プロキシのキャッシュ 止める仕組みではない(表示を速くする)
マルウェア対策ソフト 端末に取り込んだファイルの中身

試験では「何を基準に判断するか」で見分けます。宛先のアドレスで閲覧の可否を決める、 と書かれていればURLフィルタリングです。

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