情報セキュリティの脅威攻撃手法★★☆

DDoS攻撃の説明として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 1台のコンピュータから標的のサーバへ大量の要求を送り続け、応答できなくする。

    誤り。これはDoS攻撃の説明です。サービスを止める狙いは同じですが、 仕掛ける場所が1か所しかないため送り出せる量に限りがあり、送信元をたどって 止めることも比較的容易です。DDoS攻撃との違いは送信元の数にあります。

  2. 公開しているサーバへ外部から接続を試し、どのサービスが動いているかを調べる。

    誤り。これはポートスキャンで、侵入の前に相手の様子を探る下調べにあたります。 標的へ通信を送る点は同じでも、目的は反応を確かめることであり、 サービスを止めるほどの量は送りません。準備の段階と実行の段階の違いです。

  3. 設定に不備のあるメールサーバを外部から中継に使い、迷惑メールの送信に用いる。

    誤り。これは第三者中継(オープンリレー)です。他人の機器を踏み台にする という言い方が重なるため混同されますが、踏み台の使い道はメールの送信元を 隠すことであって、標的のサービスを止めることではありません。

  4. 乗っ取った多数の機器から一斉に大量の要求を送らせ、標的のサービスを止める。

    正解。DDoS攻撃は、多数の機器に分散させて行うサービス妨害です。 通信が各地から同時に届くため、送信元をたどっても攻撃者本人には届きません。

1人で居座るか、群衆で押し寄せるか

窓口が1つの店を想像します。1人の客が延々と居座って窓口を占領し、 ほかの客が用を足せなくするのがDoS攻撃です。これに対し、号令をかけて 大勢を一斉に押し寄せさせ、店ごと機能を止めるのがDDoS攻撃です。 どちらも「使えなくする」点は同じで、違いはどこから来るかにあります。

なぜ分散させるのか

  • 1か所から送れる量には限界があります。多数で分担すれば、標的が受けきれない 量の通信を作り出せます
  • 送信元が各地に散らばるため、正規の利用者の通信と見分けにくくなります
  • たどり着く送信元は攻撃者ではなく、乗っ取られた機器の持ち主です。 踏み台にされた機器は、マルウェアに感染して外部からの指令どおりに動く状態に 置かれています(ボットと呼ばれます)

DDoSの先頭のDは Distributed(分散した)の頭文字で、DoS攻撃を多数の機器に 分散して行う形にしたもの、と理解しておくと取り違えません。

混同しやすいものとの違い

用語 何をするか
DDoS攻撃 多数の機器から一斉に負荷をかけ、サービスを止める
DoS攻撃 1か所から負荷をかけ、サービスを止める
ポートスキャン 侵入の前に、動いているサービスを外から調べる
第三者中継(オープンリレー) 他人のメールサーバを迷惑メールの中継に使う

試験では「多数の機器から」「分散して」「一斉に」という記述があればDDoS攻撃です。 なお、多数の機器で処理を分担するシステム構成(スケールアウト)は性能を高める ための設計であり、攻撃とは無関係です。台数が多いという言葉づらだけで 結び付けないように気をつけます。

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