問題 4★★★

HTTPSだけで公開し、HTTP(暗号化なし)では受け付けない方針の公開Webサーバがある。 インターネットからこのWebサーバ宛ての通信について、ファイアウォールで許可する条件として 最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア送信元ポート番号が443の通信だけを許可する。

    誤り。443はWebサーバ側で待ち受けるポート番号で、要求の宛先ポート番号になります。 利用者のPCが使う送信元ポート番号は、通信のたびに空いている番号が選ばれるため、 443で絞ると正規の利用者の要求まで止まります。

  2. イ宛先ポート番号が80と443の通信を許可する。

    誤り。80はHTTPの標準のポート番号です。HTTPS対応のサイトでは80も開けておく構成も よく見かけますが、この問題の方針はHTTPを受け付けないことなので、 条件に合いません。使わない入口は閉じておきます。

  3. ウ宛先ポート番号が443の通信だけを許可する。

    正解。HTTPSの標準のポート番号は443で、Webサーバはこの番号で要求を待ち受けます。 方針で使うのはHTTPSだけなので、宛先ポート番号443だけを通せば足ります。

  4. エ宛先がWebサーバのIPアドレスなら、ポート番号を問わず許可する。

    誤り。IPアドレスだけで許可すると、管理用の接続など、Webの公開と無関係な サービスまでインターネットから届きます。ポート番号はサービスを見分けるものなので、 公開するサービスの番号だけに絞ります。

理解を深めるために

建物の住所と、開けておく窓口の番号

IPアドレスが建物の住所なら、ポート番号は建物の中の窓口の番号です。 Webサーバという建物には、Webの窓口のほかに管理用などの窓口もあります。 ファイアウォールでは、住所だけでなく**どの窓口宛てか(宛先ポート番号)**で、 外から来てよい通信を絞ります。

なぜ「宛先」の443だけなのか

利用者のPCがWebサーバに要求を送るとき、通信には2つのポート番号が付きます。

  • 宛先ポート番号: サーバ側の窓口。HTTPSなら標準で443、HTTPなら80
  • 送信元ポート番号: 利用者のPC側。通信のたびに空いている番号が選ばれる

外から内への許可条件で見るべきなのは、決まった番号で待ち受けているサーバ側、 つまり宛先ポート番号です。方針で使うのはHTTPSだけなので、宛先443だけを許可し、 80や管理用のポート番号は閉じます。必要な通信だけを通すのが、 ファイアウォールの規則を作るときの基本です。

混同しやすいものとの違い

許可の条件 何が起きるか
宛先ポート番号443だけ 方針どおりHTTPSだけが届く
送信元ポート番号443だけ 利用者側の番号は毎回違うので、正規の要求も止まる
宛先ポート番号80と443 方針で使わないHTTPの入口まで開く
宛先IPアドレスのみ(ポート不問) 管理用など公開しないサービスまで外から届く

試験では、ファイアウォールの規則を問われたら「宛先か送信元か」と 「方針で使うサービスの番号か」の2点を確かめます。

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