正解:ウ
各選択肢の解説
アケーブルを差した機器にはMACアドレスがあるので、無断で接続した機器は自動で遮断される。
誤り。MACアドレスは機器を識別する番号で、それだけで接続を止める仕組みではありません。 遮断するには許可する機器を登録する設定が別に要り、MACアドレスは偽装もできます。 「識別できる」と「止められる」を分けて考えます。
イイーサネットは規格としてデータを暗号化して送るので、ケーブル上の盗聴の心配はない。
誤り。イーサネットは機器をケーブルでつなぎデータを運ぶ規格で、暗号化を前提にしていません。 Wi-Fiで暗号化方式を設定する習慣から混同しがちですが、有線でも中身を守るには TLSなど上位の暗号化が要ります。
ウ空いている差し込み口に持込み機器を差すだけで入れるので、不要な口の無効化や接続時の認証が要る。
正解。有線LANは電波が漏れない代わりに、差し込み口に物理的に近づければ誰でもつなげます。 使わない口を止める、接続時に機器や利用者を認証するといった対策が必要です。
エ有線LANもWi-Fiと同じくSSIDとパスワードを知らなければつなげないので、来訪者は接続できない。
誤り。SSIDはWi-Fiのネットワークを識別する名前で、有線LANにはありません。 有線LANは、差し込み口にケーブルを差せば、設定しない限り認証なしでつながります。 無線と有線で「入口」の形が違うことを押さえます。
理解を深めるために
電波が漏れなくても、差し込み口は「開いた入口」
Wi-Fiは電波が壁を越えて届くので、建物の外から接続を試みられるおそれがあります。 イーサネット(有線LAN)はケーブルの中を信号が通るので、その心配はありません。 ただし、その代わりに差し込み口に近づける人なら誰でもつなげるという弱点があります。 会議室のように来訪者が入る場所の差し込み口は、社内LANへの入口がむき出しになっている状態です。
なぜ有線LANにも対策が要るのか
イーサネットは、機器をケーブルでつないでデータを運ぶための規格です。 誰がつないでよいかを確かめる仕組みは、規格そのものには含まれていません。 そのため、次のような対策を組み合わせます。
- 使っていない差し込み口(スイッチのポート)を無効にしておく
- 接続時に機器や利用者を認証し、認められたものだけを社内LANにつなぐ(IEEE 802.1X による認証など)
- 来訪者が使う場所には、社内LANと分けた来訪者用のネットワークを用意する
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何をするものか |
|---|---|
| イーサネット | ケーブルで機器をつなぎデータを運ぶ規格。接続者の確認や暗号化は前提にしない |
| Wi-Fi | 電波で機器をつなぐ規格。SSIDで接続先を選び、暗号化方式を設定して使う |
| MACアドレス | 機器を識別する番号。登録と照合の設定をしなければ接続は止まらず、偽装もできる |
| SSID | Wi-Fiのネットワークを識別する名前。有線LANには無い |
試験では「有線だから安全」という思い込みを崩せるかが問われます。 無線は「電波の届く範囲」、有線は「差し込み口に近づける人」が脅威の入口だと分けて考えます。