問題 17★★★

社内PCのWeb閲覧はプロキシサーバを経由させ、そこで不要なサイトへのアクセスを止めている。 ところが、ブラウザのプロキシ設定を外すと外部のWebサイトへ直接接続でき、 この制限を回避できることが分かった。対策として最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アプロキシサーバでアクセスを止めるサイトの一覧に、不要なサイトをさらに追加する。

    誤り。プロキシサーバでの制限を強める対策ですが、設定を外したPCの通信は プロキシサーバを通らないので、一覧をいくら増やしても届きません。 問題は制限の中身ではなく、制限を通らない経路があることです。

  2. イ外部へのWeb通信は、プロキシサーバから出るものだけをファイアウォールで許可する。

    正解。PCから外部への直接の通信をファイアウォールで止めれば、外部へ出る経路は プロキシサーバだけになります。設定を外したPCは外へ出られず、制限を回避できません。

  3. ウ外部からの要求を受けるリバースプロキシサーバを置き、Web閲覧をそこに集める。

    誤り。リバースプロキシサーバは、公開するWebサーバの代わりに外部からの要求を受ける装置です。 社内から外へ出ていく閲覧を中継するのはプロキシサーバのほうで、向きが逆です。

  4. エブラウザのプロキシ設定を変更しないよう、全社員に文書で注意を呼びかける。

    誤り。注意喚起は意図しない変更を減らせますが、わざと回避しようとする人は止められません。 直接つながる経路が残る限り、制限は利用者の善意に頼ったままです。

理解を深めるために

正門で荷物検査をしても、裏口が開いていれば意味がない

正門に警備員を置いて持込みを検査しても、裏口が自由に出入りできれば、 検査を避けたい人は裏口を使います。検査を強めるより先に、裏口を閉めることが必要です。 プロキシサーバでのWeb閲覧の制限も、プロキシを通らない経路があれば同じことになります。

なぜファイアウォールと組み合わせるのか

プロキシサーバは、社内PCの代わりに外部のWebサイトへアクセスする装置です。 通信がそこを通るからこそ、アクセス先の記録や、不要なサイトへのアクセスの制限ができます。 しかし、PCがプロキシを使うかどうかはブラウザの設定で決まるので、設定を外せば素通りできます。

そこで、境界のファイアウォールで次のように規則を組みます。

  • 外部へのWeb通信は、送信元がプロキシサーバのものだけ許可する
  • 社内PCから外部への直接のWeb通信は拒否する

こうすると、外へ出る道がプロキシサーバだけになり、制限と記録が抜けなくなります。

混同しやすい対策との違い

対策 効果
直接の通信をファイアウォールで止める プロキシを通らない経路そのものがなくなる
止めるサイトの一覧を増やす プロキシを通らない通信には効かない
リバースプロキシサーバを置く 外から来る要求を受ける装置で、向きが逆
設定を変えないよう注意する わざと回避する人は止められない

試験では、制限の中身を強めるか、制限を通らない経路を塞ぐかで見分けます。

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