問題 18★★★

社内LANは全部門が1つのネットワークにつながっている。人事部のサーバには 人事部のPCからだけ接続させたいが、現状では他部門のPCからも接続できてしまう。 ネットワーク構成の見直しとして、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア人事部を別のネットワークに分け、部門間をつなぐルータで他部門からサーバへの通信を止める。

    正解。ネットワークを分ければ、部門間の通信は必ずルータを通ります。 ルータで送信元と宛先を見て、他部門から人事部サーバへの通信だけを止められます。

  2. イ人事部のPCとサーバを専用のスイッチングハブにつなぎ替え、同じネットワークのまま使う。

    誤り。スイッチングハブは、同じネットワークの中で宛先の機器へデータを届ける装置です。 専用のハブにしても、ほかのハブとつながった同じネットワークのままなら、他部門から届きます。

  3. ウ人事部のサーバの前にリバースプロキシサーバを置き、インターネットからの直接接続を防ぐ。

    誤り。リバースプロキシサーバは、外部からの要求を代わりに受ける装置です。 この場面で止めたいのはインターネットからではなく、社内の他部門からの接続なので、相手が違います。

  4. エ人事部のサーバが外部と通信するときは、必ずプロキシサーバを経由するよう設定する。

    誤り。プロキシサーバは、社内から外部へ出ていく通信を代わりに行う装置です。 サーバから外へ出る通信を管理できても、他部門のPCからサーバへ入ってくる接続は止められません。

理解を深めるために

大部屋に鍵付きの部屋を作る

全部門が1つの大部屋で働いていると、人事部の書類棚には誰でも近づけます。 人事部を別の部屋に移し、扉に受付を置けば、誰を通すかを扉で決められます。 ネットワークを分けて間にルータを置くのは、この「部屋と扉」を作ることです。

なぜルータで分けるのか

1つのネットワークの中では、機器どうしはスイッチングハブを通じて直接やり取りでき、 間で通信を止める場所がありません。ネットワークを部門ごとに分けると、次のようになります。

  • 部門間の通信は、ネットワークどうしをつなぐルータを必ず通る
  • ルータで送信元と宛先を見て、通す通信と止める通信を決められる(パケットフィルタリング)
  • 人事部の中の通信は、これまでどおり人事部のネットワークの中で完結する

止めたい相手が社内にいるときは、外との境界ではなく、社内の中に境界を作ることが必要です。

混同しやすい装置との違い

装置 役割 この場面で効くか
ルータ ネットワークどうしをつなぎ、通す通信を選ぶ 部門間の通信を止められる
スイッチングハブ 同じネットワークの中で宛先の機器へ届ける 同じネットワークのままでは止められない
リバースプロキシサーバ 外部からの要求を代わりに受ける 社内からの接続は対象外
プロキシサーバ 社内から外部への通信を代わりに行う 入ってくる接続は止められない

試験では、止めたい通信が「どこからどこへ」なのかを先に決め、その通り道にある装置を選びます。

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