正解:イ
各選択肢の解説
ア取得したときの金額に応じて分け、減価償却などの会計処理を正しく行う。
誤り。これは会計上の固定資産の分類です。 どちらも「資産」を分けるため混同しがちですが、固定資産は金額で分け、 情報資産は漏れたり壊れたりしたときの影響の大きさで分けます。
イ重要度に応じて保管や持出しの扱いを変え、対策の強さにめりはりをつける。
正解。すべてを同じ強さで守ると、費用がかさむか守りが甘くなるかのどちらかです。 分類ごとに取扱いを決めれば、大事な情報に対策を集中できます。
ウ作成した日付の古いものから順に分け、保存期間を過ぎたものを削除する。
誤り。これは文書の保存期間の管理で、分類の軸が「日付」になっています。 古い情報でも、顧客の個人情報なら重要度は高いままです。 情報資産の分類の軸は、作られた時期ではなく重要度です。
エすべての情報資産に同じ強さの対策をかけられるように、扱いの違いをなくす。
誤り。分類の目的とは逆向きです。分類するのは、扱いに差をつけるためです。 公開情報に極秘情報と同じ手間をかけると、業務が回らなくなり、 かえって規則が守られなくなります。
理解を深めるために
金庫に入れるものと、机に置いておくものを分ける
家の中のものを全部金庫にしまう人はいません。 通帳や実印は金庫へ、新聞は机の上へ。大事さに応じて置き場所を変えるのが自然です。 情報資産の分類も、この「分けて扱いを変える」ための仕組みです。
なぜ分類するのか
情報資産の重要度は、漏えい(機密性)、改ざん(完全性)、使えなくなること (可用性)が起きたときに、どれだけ影響が出るかで判断します。
- 「極秘」なら保管は施錠、持出しは禁止、廃棄は裁断、といった扱いを決められる
- 「公開」なら持出しの制限は不要で、手間をかけずに済む
- 対策の費用と手間を、重要な情報に集中できる
- 社員が「この資料はどう扱えばよいか」を、ラベルを見て判断できる
分類の結果は情報資産台帳に記録し、リスクの見積もりや対策の検討に使います。
似た「分け方」との違い
| 分け方 | 分類の軸と目的 |
|---|---|
| 情報資産の分類 | 重要度で分け、取扱いと対策の強さを変える |
| 固定資産の分類 | 取得金額などで分け、会計処理を行う |
| 文書の保存期間管理 | 作成日などで分け、期限が来たら廃棄する |
| 扱いの差をなくす | 分類の目的と逆。費用と手間が膨らむ |
試験では、分類の軸が「重要度(影響の大きさ)」になっているかを確かめれば選べます。