正解:ア
各選択肢の解説
アコンピュータ不正アクセス届出制度
正解。他人のID・パスワードを使って権限なくシステムに入り、ページを改ざん した事案です。不正アクセスの被害を届け出るこの制度が当てはまります。
イコンピュータウイルス届出制度
誤り。同じくIPAが受け付ける届出ですが、対象はウイルスを発見したり感染 したりした事案です。この事例ではウイルスは見つかっておらず、起きたのは パスワードを使った侵入なので、不正アクセスの側で届け出ます。
ウソフトウェア製品等の脆弱性関連情報の届出
誤り。これは製品やWebサイトの弱点を見つけた人が、悪用される前に知らせる ための届出です。被害を受けたことの届出ではありません。弱点の発見の話か、 侵入された被害の話かで見分けます。
エ個人情報保護委員会への漏えい等の報告
誤り。個人データの漏えいなどが起きた場合に、個人情報保護法に基づいて 行う報告です。このサイトは個人情報を扱っていないため条件に当てはまらず、 届出先もIPAではありません。
理解を深めるために
「何が起きたか」で届出の窓口が分かれる
IPAには、性格の違う届出の窓口がいくつかあります。 入口を選ぶ手がかりは「何が起きたか」です。今回は、推測されたパスワードで 第三者がログインし、ページを書き換えた事案です。権限のない者がシステムに入った のですから、コンピュータ不正アクセス届出制度に当たります。
不正アクセス届出制度の中身
- 根拠は経済産業省(当時の通商産業省)の告示であるコンピュータ不正アクセス対策基準
- 届出先は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
- 目的は被害の実態を把握し、同じような被害の発生を防ぐこと
- 攻撃が未遂に終わった場合も、届出への協力が求められている
ウイルス届出制度と受付の窓口はどちらもIPAで、根拠となる告示だけが別です。 だからこそ「侵入された」のか「ウイルスが見つかった」のかで区別する必要があります。
混同しやすいものとの違い
| 届出・報告 | 何が起きたときか | 届出先 |
|---|---|---|
| コンピュータ不正アクセス届出制度 | 権限なくシステムに侵入された | IPA |
| コンピュータウイルス届出制度 | ウイルスを発見した・感染した | IPA |
| 脆弱性関連情報の届出 | 製品やサイトの弱点を見つけた | IPA |
| 個人データの漏えい等の報告 | 個人データが漏えいした | 個人情報保護委員会 |
試験では、事例の中に「ID・パスワード」「侵入」「ウイルス」「弱点の発見」の どれがあるかを探すと、届け出る制度を選び分けられます。