正解:ウ
各選択肢の解説
ア使い終わったら、ブラウザのキャッシュを削除してから閉じる。
誤り。キャッシュは、一度見たページの画像やファイルを手元に写しておき、次の表示を速くするためのものです。 どちらもブラウザに残るので混同しやすいのですが、ログイン状態を伝えているのはcookieで、 キャッシュだけを消してもログインの情報は残ります。
イURLがhttpsで始まることを確かめてから、ログインする。
誤り。HTTPSは、PCとサービスの間の通信を暗号化して盗み見を防ぐ仕組みです。 今回の問題は通信の途中ではなく、PCに残った情報を次の利用者が使えたことなので、 通信を守っても防げません。
ウ使い終わったらログアウトし、「ログインしたままにする」は選ばない。
正解。ログイン状態はcookieとしてブラウザに保存され、アクセスのたびに自動で送られます。 ログアウトすればサービス側でその状態が無効になり、保持の設定を使わなければcookieも長く残りません。
エパスワードを、推測されにくい長いものに変更する。
誤り。パスワードを強くするのは、他人に推測されてログインされることへの対策です。 今回の次の利用者はパスワードを入力しておらず、残っていたログイン状態をそのまま使っています。 パスワードの強さとは関係なく起きます。
理解を深めるために
cookieは「入館証」、ログアウトは「返却」
Webのサービスにログインすると、サービスは「この人は確認済み」という印をブラウザに渡します。 これがcookieです。ブラウザは、以後そのサービスにアクセスするたびにcookieを自動で添えて送るので、 毎回パスワードを入れずに済みます。入館証を首にかけたまま出入りするようなものです。
共用PCでは、その入館証がPCに置き忘れられた状態になります。次に座った人は、 パスワードを知らなくても、置き忘れの入館証で中に入れてしまいます。
なぜログアウトが効くのか
- 「ログインしたままにする」を選ぶと、ブラウザを閉じても消えない有効期限付きのcookieが保存されやすい
- ログアウトすると、サービス側でそのログイン状態が無効になり、残ったcookieを送っても通らなくなる
- そのため共用PCでは、ログアウトしてから離れることと、ログイン状態を保持する設定を使わないことが基本になる
利用者への注意に加えて、共用PCを使い終わったときにブラウザのデータを消す設定や、 サービス側で一定時間操作が無ければログイン状態を切る設定を併せると、うっかりにも強くなります。
混同しやすいものとの違い
| 対策 | 守るもの | 今回の場面で効くか |
|---|---|---|
| ログアウトと保持設定の不使用 | PCに残るログイン状態 | 効く |
| キャッシュの削除 | 一度見たページの写し | ログイン状態のcookieは残る |
| HTTPSの確認 | 通信の途中の盗み見 | PCに残る情報とは別 |
| 強いパスワード | 推測によるログイン | パスワードを使わずに入られている |
試験では、ブラウザに残るものを「表示を速くするキャッシュ」と「利用者を判別するcookie」に分けて読めるかが問われます。 ログイン状態が引き継がれたら、cookieを疑います。