正解:ア
各選択肢の解説
ア例外の規程に沿って、理由・期間・代わりの対策を示して申請し、承認を得てから使う。
正解。規程どおりにできない業務上の事情があるときは、例外の規程に定めた手続で 承認を得てから使います。期間と代わりの対策を決めておくことで、 例外が広がらず、終わった後の見直しもできます。
イ取引先からの求めで業務上やむを得ないので、使い始めた後で上司に報告する。
誤り。事後報告で済ませる対応です。業務上の必要があっても、承認の前に使えば 規程違反になります。事前に例外として承認を受けていれば、使ってよい条件と 危険を抑える対策を、利用を始める前に決めておけます。
ウ部門の業務に合わないので、部門で規程の該当箇所を書き換えて運用する。
誤り。規程を変える手続を飛ばしています。規程の改訂は、規則更新の規程と 承認手続に従って全社で行うもので、部門が独自に書き換えるものではありません。 1件の取引のためなら、規程の改訂ではなく例外の承認で扱います。
エ取引先との契約に利用の定めがあれば、社内の手続を取らずにそのまま使う。
誤り。社外との契約と社内の規程を混同しています。契約は相手との約束であって、 社内規程の承認手続を免除するものではありません。契約にあっても、社内では 例外として承認を受けてから使います。
理解を深めるために
規程どおりにできないときは「例外として承認を得る」
規程は全社に一律でかけるルールなので、個別の業務と合わない場面は必ず出てきます。 道路工事で通行止めにするとき、勝手に柵を置くのではなく許可を取るのと同じで、 決まりから外れるときにも外れ方の手続があります。それが例外の規程です。
なぜ例外の手続が要るのか
- 例外の規程は、規程どおりにできない事情があるときに、誰に何を申請し、 誰が承認するかを定める
- 申請では、理由・期間・代わりの対策を示す。期間を区切ることで例外が いつの間にか常態にならず、代わりの対策で危険を抑えられる
- 承認された例外は記録に残り、期限が来たら見直せる。事後報告や黙認では、 どこで規程から外れているかを組織がつかめない
- 同じ例外が何度も出るなら、規程そのものが実態に合っていない合図。 そのときは規則更新の規程に従って、承認手続を経て規程を改訂する
混同しやすい対応との違い
| 対応 | 位置づけ |
|---|---|
| 例外として申請し承認を得る | 例外の規程。外れ方を組織が把握できる |
| 使った後に報告する | 承認の前に使っており、規程違反 |
| 部門で規程を書き換える | 規則更新の規程・承認手続を飛ばしている |
| 契約にあれば社内手続は不要 | 社外との約束は社内の承認の代わりにならない |
試験では、規程と業務が合わない場面で「事前に」「承認を得て」「期間や代わりの対策を 決めて」が入った選択肢を選びます。規程の改訂は、例外が繰り返されたときの次の手です。