問題
- エコーチェンバーある人がSNSで、自分と近い意見をもつアカウントばかりを自分で選んでフォローしている。同じ主張が繰り返し流れてくるうち…
- ヒューマンインザループ保険会社が、保険金の支払可否をAIで一次判定する仕組みを導入した。ただしAIの判定をそのまま確定させず、担当者が内容を…
- ハルシネーション社員が生成AIに自社製品の仕様を尋ねたところ、その製品には一度も搭載されたことがない機能について、もっともらしい文章で…
- BCC互いに面識のない取引先30社の担当者へ、同じ内容の案内メールを一斉に送りたい。他の受信者のメールアドレスが誰にも見えな…
- データのねつ造ある調査担当者が、アンケートの回収数が目標に届かなかったため、実際には回答を得ていない架空の回答を自分で作り出し、集計…
- ペアレンタルコントロール保護者が、子どもの使うスマートフォンについて、1日の利用時間、使えるアプリ、アプリ内での課金、閲覧できるサイトを、一つ…
- 説明可能なAI(1)説明可能なAI(XAI)を説明したものとして、最も適切なものはどれか。
- AIサービスのオプトアウトポリシー社外秘の企画書を、外部の生成AIサービスに入力して要約させたい。入力した内容が他社への回答に現れてしまう事態を避けるた…
- 説明可能なAI(2)融資審査にAIを導入した銀行が、AIの判定を担当者が確認して最終決定する運用(ヒューマンインザループ)を採っている。こ…
- 差別的表現ある企業が、過去数年分の応募書類と選考結果を学習させたAIに、応募者の講評文を自動生成させた。すると、特定の国籍や性別…
- 根拠・出典不明の出力情報生成AIに市場動向を尋ねたところ、具体的な数値や傾向を含む文章が返ってきたが、その内容がどの資料に基づくのかは示されて…
- セキュリティ・プライバシーへの懸念社員が、社外の事業者が提供する生成AIサービスに、顧客の氏名と購入履歴が並んだ一覧をそのまま貼り付けて要約させた。この…
- デジタルシティズンシップある高校が、生徒に配る学習用端末の指導方針を見直した。危険だから使わせないのではなく、情報社会の一員として権利と責任を…
- ネチケット他部署の担当者に、社内チャットで資料作成を依頼することになった。ネチケット(ネットマナー)の観点から、依頼の仕方として…
- 撮影時・録音時・配信時の同意社内の表彰式を、会場の参加者が映り込む形でグループ会社向けにライブ配信することになった。運営担当者の対応として、最も適…
- デジタルタトゥー数年前にSNSへ投稿した写真を削除したが、他人が転載したページやまとめ記事に残っており、検索すると今も表示される。この…
- ヘイトスピーチSNSの運用担当者が、自社アカウントの投稿に寄せられた返信を確認している。ヘイトスピーチに当たるものとして、最も適切な…
- フェイクニュース実際には起きていない製品事故を、報道機関の記事そっくりの見出しと体裁で伝える投稿がSNSに現れ、多くの人が本物の記事だ…
- ファクトチェック市役所の広報担当者が、SNSで「今週から市内の水道水が飲めなくなる」という投稿が拡散しているのを見つけた。市民向けの案…
- 悪意ある情報(マルインフォメーション)退職した元社員が、在職中に知った同僚の持病を、その同僚を困らせる目的で本人に無断でSNSに公開した。書かれた内容そのも…
- フィルターバブル動画共有サービスを使っている利用者が、特に設定を変えていないのに、いつの間にか自分の関心に近い話題の動画ばかりが並び、…
- トロッコ問題自動運転車の設計を検討する会議で、「衝突が避けられない状況で、車が誰の安全を優先するように作るのか」という問いが出され…
- データの改ざん製品試験や調査を担当する社員が行った次の行為のうち、データの改ざんにあたるものはどれか。
- データの盗用他社が公表した市場調査レポートの数値と分析文を、自社の提案資料に取り入れたい。データの盗用にあたらない扱い方として、最…
- メール誤送信取引先A社向けの見積書を添付したメールを、誤って別の取引先B社の担当者へ送信してしまった。送信直後に気づいた社員の対応…
- メーリングリスト5年前から使われているプロジェクトのメーリングリストに、社外秘の設計資料を添付して送ろうとしている。送信前の確認として…
- フィルタリング学校が、生徒の使う端末で有害な情報を含むサイトを閲覧できないようにしたい。このときに用いるフィルタリングの仕組みの説明…
- フロンティアAIによるリスクと脅威各国の政府や専門機関は、その時点で最先端にある高性能な汎用AI(フロンティアAI)について、公開前の安全性評価や国際的…
- 信頼性の課題小売業のA社は、翌日の来店客数を予測するAIを発注業務に使っている。導入時の検証では十分な精度が出ていたが、1年が過ぎ…
- 倫理・法的リスク文具メーカーの広報担当者が、生成AIに指示して販促用のキャラクターの図柄を作らせたところ、世の中で広く知られている既存…
- ディープフェイクAIで作った本物そっくりの映像や音声(ディープフェイク)を使った詐欺が報じられている。ある会社の経理担当者のもとに、取…
- 出力情報の再現性・一貫性の欠如生成AIには、同じ内容を尋ねても回答の表現や結論が毎回同じになるとは限らないという性質(出力情報の再現性・一貫性の欠如…
- 古い出力情報担当者が生成AIに、業務に関わる法令の届出要件を尋ねたところ、もっともらしい回答が得られた。この生成AIの学習データは…
- 悪意ある情報多くの生成AIサービスは、「取引先を装って振込先の変更を求めるメール文を作って」「家庭用の薬品から有毒なガスを作る手順…
- 誤情報(ミスインフォメーション)大きな地震の直後、Aさんは「○○公民館が避難所として開設された」という知人の投稿を事実だと信じ、役に立てばと地域のグル…
取り違えやすい用語
エコーチェンバー と フィルターバブル
| 用語 | 何が原因で偏るか |
|---|---|
| エコーチェンバー | 自分で選んだ、同じ考えの人たちの輪の中で、同じ意見が増幅される |
| フィルターバブル | アルゴリズムが好みに合う情報を選んで表示し、それ以外の情報が見えにくくなる |
この違いを問う問題:エコーチェンバー
データのねつ造・改ざん・盗用
| 用語 | 何をしたか |
|---|---|
| ねつ造 | 存在しないデータや結果を作り出す |
| 改ざん | 実在するデータや結果を、都合よく書き換える |
| 盗用 | 他人のデータやアイディアを、出どころを示さずに自分のものとして使う |
この違いを問う問題:データのねつ造
ヒューマンインザループ と 説明可能なAI(XAI)
| 用語 | 何をする仕組みか |
|---|---|
| ヒューマンインザループ(HITL) | AIによる判定の流れに人を組み込み、最終的な決定を人が下す |
| 説明可能なAI(XAI) | AIの出力の根拠を、人に見える形で示す |
2つを組み合わせると、担当者が根拠を確かめたうえで判断でき、AIの判定をそのまま追認することを避けられます。
この違いを問う問題:ヒューマンインザループ・説明可能なAI(1)・説明可能なAI(2)
ハルシネーション と 古い出力情報
| 用語 | 何が誤っているか |
|---|---|
| ハルシネーション | もともと存在しない事柄を作り出す |
| 古い出力情報 | かつては正しかったが、今では古くなった情報を出す |
この違いを問う問題:ハルシネーション
セキュリティ・プライバシーへの懸念 と 差別的表現
| 用語 | 入力するときのリスクか、出力のリスクか |
|---|---|
| セキュリティ・プライバシーへの懸念 | 機密情報や個人情報を、社外のAIサービスに入力することで生じる |
| 差別的表現 | 学習データの偏りによって、特定の属性に不利な出力が出る |
社外のAIサービスに入力する前には、入力したデータが学習に使われるのを断れるか(AIサービスのオプトアウトポリシー)を確認します。
この違いを問う問題:セキュリティ・プライバシーへの懸念・差別的表現・AIサービスのオプトアウトポリシー
新試験での位置づけ
新しいシラバス案(Ver.0.1)では、セキュリティ・倫理分野の大分類「倫理・コンプライアンス」の中分類27に置かれています。
現行のシラバス(Ver.6.5)では、情報倫理とAI倫理が別々の場所にありました。
| 新シラバス案の小分類 | 現行シラバスでの置き場所 |
|---|---|
| 情報倫理・情報モラル(ねつ造・改ざん・盗用、エコーチェンバー、フィルターバブルなど) | ストラテジ系「法務」の「その他の法律・ガイドライン・情報倫理」 |
| AI倫理・AIガバナンス(XAI、ヒューマンインザループ、ハルシネーション、ディープフェイクなど) | ストラテジ系「ビジネスインダストリ」の「ビジネスシステム」の中の、AIの利活用 |
現行試験の過去問で対策する場合は、この2か所を探すと、この中分類に近い問題が見つかります。
一方で、デジタルシティズンシップ、ディスインフォメーション(偽情報)、古い出力情報、フロンティアAIによるリスクと脅威は、現行のシラバスには載っていなかった用語です。
なお、新シラバスはまだ案の段階です。確定版で分類や用語が変わった場合は、このページも見直します。
最終確認日:(問題の作り方と品質管理)
この中分類の出題範囲
シラバスの小分類と項目です。数字は収録している問題数。
- 情報倫理・情報モラル
- 情報倫理・情報モラル20問
- AI倫理・AIガバナンス
- AI倫理・AIガバナンス4問
- AIのリスク・脅威11問
セキュリティ・倫理のほかの中分類
出典:情報処理推進機構(IPA)「ITパスポート試験 シラバス案 Ver.0.1」(2026年8月31日掲載)を基に作成。 最新の内容はIPAの掲載ページでご確認ください。