問題 13★★★

企画担当者が、参入を検討している業界の全体像を短時間でつかむため、生成AIに 質問して調べることにした。この調べ方の進め方として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア返ってきた文章に数値や社名が細かく書かれているほど、内容は確かだと判断する。

    誤り。生成AIは文章としての自然さを優先して答えを組み立てるため、 細かく書かれていることと、それが事実であることは別です。 具体的に見えるほど疑いにくくなるという点で、かえって危ない読み方です。

  2. イ生成AIは学習した内容をもとに答えるので、最新の統計値も反映されていると考える。

    誤り。学習に使われたのは、ある時点までに集められた情報です。 直近に公表された数値や、この数か月の制度変更は含まれていないことがあります。 新しさが必要な調べ物ほど、公表元を自分で見に行く必要があります。

  3. ウ返ってきた文章に資料名が添えられていれば、その資料を開かずに出典として示す。

    誤り。添えられた資料名そのものが、実在しない場合や別の内容を指している 場合があります。出典が付いていると確かめた気になりますが、 開いて中身を見るまでは裏取りをしたことになりません。

  4. エ論点の洗い出しまでを任せ、数値や事実は公表元の資料で確かめてから資料に載せる。

    正解。何を調べればよいかの当たりを付ける段階では手早く役に立ちます。 一方で、示された内容が正しいとは限らないため、 社外に出す数値や事実は必ず一次の資料に当たって確かめます。

理解を深めるために

地図を描いてもらう相手であって、測量士ではない

知らない業界を調べるとき、最初に困るのは「何を調べればよいか分からない」ことです。 生成AIに聞けば、主な事業者の顔ぶれ、収益の上げ方、よく語られる課題といった 論点が数分で並びます。情報収集の使い方は、この当たりを付ける段階で最も効きます。

ただし、出てきた文章は読みやすく整っている分だけ、正しそうに見えます。 生成AIは、学習した内容をもとに続きとしてありそうな文章を組み立てるので、 実在しない数値や資料名が、他の記述と同じ調子で混ざることがあります。 本人は嘘をついている自覚がないので、文面から見破ることはできません。

手早さと確かさを分けて使う

  • 論点の洗い出し、用語の意味の見当付け、質問の作り方までは生成AIに任せる
  • 資料に載せる数値、法令名、企業の実績は、公表元の資料で確かめる
  • 学習した時点より後の出来事は含まれていないと考え、新しさは自分で補う

向き不向きを並べる

段階 生成AIの使いどころ
論点の洗い出し 向く。短時間で全体像の当たりが付く
数値・事実の確定 向かない。公表元の資料で確かめる
直近の出来事の把握 向かない。学習した時点より後は含まれない

「下調べには使う、根拠には使わない」と覚えておくと判断を誤りません。 調べた結果に責任を持つのは、資料を出す人の側です。

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