正解:エ
各選択肢の解説
ア個人情報の利用目的と問合せ先を、利用者に向けて公表すること。
誤り。これはプライバシーポリシー(個人情報保護方針)に書く内容です。どちらも 社外に向けた姿勢を示す点は似ていますが、対象が違います。個人情報の取扱いを 示すのがプライバシーポリシー、従業員の発信の心得を示すのがこちらです。
イ勤務時間外に個人のアカウントから行う投稿は、対象としないこと。
誤り。投稿が問題になるのは、内容が業務に関わるかどうかであって、時間帯では ありません。勤務時間外の投稿でも、書かれた情報が社内のものであれば漏えいに なります。時間で線を引くと、規程が実際の事故を防げなくなります。
ウ会社名を伏せた匿名のアカウントなら、業務で知った話題を書いてよいこと。
誤り。過去の投稿内容や写真、交友関係から所属は推測でき、匿名は守りになりません。 「特定されなければよい」ではなく「業務上知った情報は書かない」が原則です。 特定されてからでは、投稿を消しても情報は取り消せません。
エ個人のアカウントでの投稿でも、業務上知った情報は書かないこと。
正解。ソーシャルメディアガイドラインは、従業員が個人の立場で使うSNSも含めて 心得を定めるものです。会社のアカウントだけを縛っても、事故の多くは 個人の投稿から起きるため、そこに届く形にしておく必要があります。
理解を深めるために
名札を外しても、中の人は変わらない
SNSの投稿は「個人として書いたつもり」でも、勤務先が知られていれば会社の発言として 受け取られます。制服を脱いでも、店で見かけた人からは同じ人に見えるのと同じです。 ソーシャルメディアガイドライン(SNS利用ポリシー)は、この前提に立って 従業員一人ひとりの発信についての心得を定めた組織内規程です。
何を書いておくか
- 業務上知った未公表の情報、顧客や取引先に関することは投稿しない
- 会社の見解と誤解されないよう、個人の見解であることを明示する
- 同僚や取引先が写った写真は、本人の了解なく載せない
- 問題のある投稿に気づいたときの相談先
注意したいのは適用範囲です。公式アカウントだけでなく、個人のアカウントも対象に 含めます。勤務時間の内外や、匿名かどうかでも線は引けません。
混同しやすい規程との違い
| 規程 | 誰に向けて、何を定めるか |
|---|---|
| ソーシャルメディアガイドライン | 従業員に向けて、SNS利用の心得を定める |
| プライバシーポリシー | 社外に向けて、個人情報の取扱方針を公表する |
| 情報セキュリティ対策基準 | 従業員に向けて、守るべき対策の基準を定める |
試験では「個人のアカウントも対象に含めるか」が問われやすい論点です。含める、が答えです。