正解:ア
各選択肢の解説
ア個人情報の利用目的や問合せ窓口など、取扱いの方針を本人に向けて公表する文書。
正解。集めた個人情報を何に使い、どう管理し、問合せをどこで受けるかを示して、 情報を提供する本人が判断できるようにするための文書です。
イ情報資産全般を守るための組織の基本的な考え方を、経営者が示す文書。
誤り。これは情報セキュリティ方針です。どちらも「方針」と呼ばれ、 外部に公開されることもあるため混同しやすいですが、対象は個人情報に限らない 情報資産全般で、主な読み手は社内の従業員です。
ウ従業員が個人情報を扱う際の保管や廃棄の手続を、社内向けに定める文書。
誤り。これは個人情報の取扱規程や実施手順にあたる社内文書です。 個人情報を扱う点は同じですが、読み手が従業員で、中身も作業の手続です。 外部の本人に向けて公表するプライバシーポリシーとは目的が違います。
エサービスを利用する際の条件や禁止事項を定め、利用者との約束事とする文書。
誤り。これは利用規約です。会員登録の画面で一緒に示されることが多いため 混同しやすいですが、利用規約はサービスの使い方の取決めで、 個人情報をどう扱うかを示す文書ではありません。
理解を深めるために
「あなたの情報をこう扱います」という約束
会員登録のとき、名前やメールアドレスを入力する前に、 その情報が何に使われるのかを知りたくなります。それに答えるのが プライバシーポリシー(個人情報保護方針)です。
個人情報を提供する本人に向けて、事業者が取扱いの方針を公表する文書で、 Webサイトでは誰でも読める場所に掲載するのが一般的です。
なぜ公表するのか
個人情報保護法は、個人情報の利用目的をあらかじめ公表するか本人に通知すること、 また保有個人データについて、利用目的や開示等の請求の手続、安全管理のために 講じた措置などを本人が知り得る状態に置くことを事業者に求めています。 プライバシーポリシーは、これらをまとめて示す手段として広く使われています。
よく書かれる項目は次のとおりです。
- 個人情報の利用目的
- 第三者への提供の有無と条件
- 安全管理のために講じている措置
- 開示・訂正・利用停止などの請求の手続と問合せ窓口
混同しやすい文書との違い
| 文書 | 主な読み手 | 中身 |
|---|---|---|
| プライバシーポリシー | 社外の本人 | 個人情報の利用目的・管理・窓口 |
| 情報セキュリティ方針 | 主に社内 | 情報資産全般を守る基本姿勢 |
| 個人情報の取扱規程 | 社内の従業員 | 保管・廃棄などの作業手続 |
| 利用規約 | サービスの利用者 | 利用条件・禁止事項 |
「誰に向けた文書か」と「何について書くか」の二つで切り分けます。 社外の本人に、個人情報の扱いを示すものがプライバシーポリシーです。