正解:エ
各選択肢の解説
アオプトアウト。本人が求めれば停止することを前提に、個人データを第三者へ提供する方式。
誤り。これは個人データの第三者提供の方式で、同意を先に取らず、本人の求めがあった 時点で提供を止めるものです。「本人の選択」に関わる点で似ていますが、 止めるのは後からで、C社のように設計の段階で保護を組み込む話ではありません。
イ匿名加工情報。特定の個人を識別できないよう加工し、元に戻せないようにした情報。
誤り。これは個人情報保護法に定められた、加工済みのデータの区分です。 個人情報を守る手段という点で近く見えますが、集めた後のデータを活用するための 仕組みで、何を集めるか・初期設定をどうするかを決める考え方ではありません。
ウプライバシーマーク。個人情報を適切に取り扱う体制の事業者に、使用が認められる標章。
誤り。これは第三者機関が事業者の体制を審査して付与する認証制度です。 個人情報保護への取組みを外部に示せますが、評価の対象は組織の管理体制で、 個々のアプリの設計方針を指す用語ではありません。
エプライバシーバイデザイン。個人情報の保護を、企画・設計の段階から組み込むこと。
正解。問題が起きてから対処するのではなく、最初から保護を仕様に織り込みます。 収集を最小限にすることや、初期設定を保護の強い側にしておくことは、 その代表的な実践です。
理解を深めるために
最初から「守る側」に倒しておく
新しく買ったスマートフォンで、位置情報の共有が最初からオンになっていたら、 気づかないうちに行動履歴が送られ続けます。逆に、最初はオフで 利用者が必要なときだけオンにする作りなら、何もしなくても守られます。
プライバシーバイデザインは、個人情報やプライバシーの保護を、企画・設計の段階から 組み込む考え方です。問題が起きてから直すのではなく、 あらかじめ起きにくい作りにしておきます。
具体的には何をするのか
- 集める項目を、目的に必要な最小限に絞る
- 初期設定を、プライバシー保護の強い側にしておく(プライバシーバイデフォルト)
- 何をどの目的で使うかを、利用者に分かる形で示す
- 保存期間を決め、不要になったデータは消す
C社が決めた「最小限の収集」と「初期設定でオフ」は、どちらもこの典型例です。 同じく設計段階から組み込む考え方に、情報セキュリティ全般を対象にする セキュリティバイデザインがあります。
混同しやすい用語との違い
| 用語 | 何か |
|---|---|
| プライバシーバイデザイン | 設計の段階から個人情報の保護を組み込む考え方 |
| オプトアウト | 本人の求めがあれば後から第三者提供を止める方式 |
| 匿名加工情報 | 個人を識別できず元に戻せないよう加工した情報 |
| プライバシーマーク | 事業者の個人情報の管理体制を審査して付与する認証 |
見分けるときは、「いつ」「何に対して」の話かを確かめます。 設計の段階で製品やサービスの作りを決める話なら、プライバシーバイデザインです。