問題 20★★☆

社員のPCに届くメールの添付ファイルに、すでに出回っているマルウェアが 紛れ込むことがある。PC上で、ファイルを開く前にこれを見つけて削除したい。 導入するものとして、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア社内ネットワークの出入口に置くファイアウォール

    誤り。ファイアウォールは通信の宛先やポート番号で通すか止めるかを決める もので、メールに付いたファイルの中身は検査しません。取引先からの 正規のメールと同じ経路で届くマルウェアは、そのまま通過します。

  2. イ各PCに導入するマルウェア対策ソフト

    正解。マルウェア対策ソフトはPC上のファイルを既知のマルウェアの特徴と 照合し、見つけたものを削除や隔離します。「PC上で」「既知のものを」 「開く前に」という条件にそのまま合います。

  3. ウWebサーバの手前に置くWAF

    誤り。名前に「ファイアウォール」とあるので広く守る印象を持ちがちですが、 WAFが守るのはWebアプリケーションあての通信です。社員のPCに届くメールの 添付ファイルは、WAFの検査の対象外です。

  4. エネットワーク上の通信を監視するIDS

    誤り。IDSは不審な通信を検知して管理者に知らせるところまでで、通信を止めたり ファイルを削除したりはしません。また監視するのはネットワーク上で、 PCの中にあるファイルを処理する仕組みではありません。

理解を深めるために

手元に届いた荷物を、開ける前に検品する

ファイアウォールは建物の入口で「誰から誰あてか」を確かめる受付です。 取引先を名乗る荷物なら、中身を見ずに通してしまいます。 マルウェア対策ソフトは、自分の机に届いた荷物を開ける前に検品する係です。 手配書(既知のマルウェアの特徴)と照らし合わせ、該当すれば処分します。

なぜマルウェア対策ソフトなのか

  • 問題文の条件は「PC上で」「すでに出回っている(既知の)マルウェアを」 「開く前に見つけて削除する」の3つです
  • マルウェア対策ソフトは、PCに保存されたり開かれたりするファイルを検査し、 既知のマルウェアを検出すると削除・隔離します
  • 新しいマルウェアに対応するため、照合に使う定義ファイルを常に最新に 保っておくことが前提になります

混同しやすいものとの違い

仕組み 置く場所 見ているもの
マルウェア対策ソフト 各PC ファイルの中身(既知のマルウェア)
ファイアウォール ネットワークの出入口 宛先・ポート番号など
WAF Webサーバの手前 Webアプリあての通信の中身
IDS ネットワーク上 不審な通信(検知して知らせるのみ)

試験では、どこに置いて何を見る仕組みかを問われます。「PC上」「ファイル」 「既知のマルウェア」がそろえばマルウェア対策ソフト、と場所と対象の両方で 見分けましょう。

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