正解:ウ
各選択肢の解説
アアクセスを複数のサーバに振り分け、利用が集中しても応答を保つ。
誤り。これはロードバランサ(負荷分散装置)の役割です。どちらもサーバの前に置く仕組みですが、 目的は性能と可用性で、侵入の被害を閉じ込めることではありません。
イサーバとの通信を暗号化し、通信内容を盗聴されないようにする。
誤り。これはサーバ証明書を使ったHTTPS(TLS)の役割です。通信の中身を守る対策で、 サーバをどのネットワークに置くかという配置の話とは別です。
ウ公開サーバが乗っ取られても、社内LANへ侵入されにくくする。
正解。公開サーバは攻撃を受けやすいので、社内LANとは別の区画に置きます。 DMZから社内LANへの通信はファイアウォールで制限するので、被害が社内に広がりにくくなります。
エWebサーバへの通信の中身を検査し、Webアプリへの攻撃を遮断する。
誤り。これはWAFの役割です。WAFは通信の中身を見て攻撃を止める装置で、 DMZはサーバを置く区画そのものです。両方を組み合わせて使うこともあります。
理解を深めるために
来客用の応接室を、執務室と分けておく
会社の受付や応接室は、外部の人が出入りする場所です。 社員の執務室とは扉を分け、来客がそのまま奥へ入れないようにしています。 DMZはネットワークでこれと同じことをする区画です。 外部からアクセスされるWebサーバやメールサーバを、社内LANとは別の場所に置きます。
なぜ別の区画に置くのか
- 公開サーバは誰でもアクセスできるため、攻撃を受けて乗っ取られる可能性が社内の機器より高い
- 公開サーバを社内LANに置くと、乗っ取られたサーバを足場に社内の機器へ攻撃が広がる
- DMZに置き、DMZから社内LANへの通信をファイアウォールで制限しておけば、 公開サーバが破られても被害をDMZの中にとどめやすい
インターネットからDMZへは公開に必要な通信だけを通し、 社内LANへはインターネットからもDMZからも原則として直接入れない、という区切り方が基本です。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| DMZ | 公開サーバを置く、社内LANと区切られた区画 |
| WAF | 通信の中身を検査してWebアプリへの攻撃を止める |
| HTTPS(TLS) | 通信を暗号化して盗聴・改ざんを防ぐ |
| ロードバランサ | アクセスを複数のサーバに振り分ける |
DMZは「置き場所」、WAFやHTTPSは「通信への対策」です。 問題文が配置の目的を問うていれば、被害を社内に広げないことが答えになります。