問題 46★★☆

ある会社は、インターネットに公開するWebサーバを、ファイアウォールでインターネットとも 社内LANとも区切られたDMZに設置した。この設置の主な目的として最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アアクセスを複数のサーバに振り分け、利用が集中しても応答を保つ。

    誤り。これはロードバランサ(負荷分散装置)の役割です。どちらもサーバの前に置く仕組みですが、 目的は性能と可用性で、侵入の被害を閉じ込めることではありません。

  2. イサーバとの通信を暗号化し、通信内容を盗聴されないようにする。

    誤り。これはサーバ証明書を使ったHTTPS(TLS)の役割です。通信の中身を守る対策で、 サーバをどのネットワークに置くかという配置の話とは別です。

  3. ウ公開サーバが乗っ取られても、社内LANへ侵入されにくくする。

    正解。公開サーバは攻撃を受けやすいので、社内LANとは別の区画に置きます。 DMZから社内LANへの通信はファイアウォールで制限するので、被害が社内に広がりにくくなります。

  4. エWebサーバへの通信の中身を検査し、Webアプリへの攻撃を遮断する。

    誤り。これはWAFの役割です。WAFは通信の中身を見て攻撃を止める装置で、 DMZはサーバを置く区画そのものです。両方を組み合わせて使うこともあります。

理解を深めるために

来客用の応接室を、執務室と分けておく

会社の受付や応接室は、外部の人が出入りする場所です。 社員の執務室とは扉を分け、来客がそのまま奥へ入れないようにしています。 DMZはネットワークでこれと同じことをする区画です。 外部からアクセスされるWebサーバやメールサーバを、社内LANとは別の場所に置きます。

なぜ別の区画に置くのか

  • 公開サーバは誰でもアクセスできるため、攻撃を受けて乗っ取られる可能性が社内の機器より高い
  • 公開サーバを社内LANに置くと、乗っ取られたサーバを足場に社内の機器へ攻撃が広がる
  • DMZに置き、DMZから社内LANへの通信をファイアウォールで制限しておけば、 公開サーバが破られても被害をDMZの中にとどめやすい

インターネットからDMZへは公開に必要な通信だけを通し、 社内LANへはインターネットからもDMZからも原則として直接入れない、という区切り方が基本です。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
DMZ 公開サーバを置く、社内LANと区切られた区画
WAF 通信の中身を検査してWebアプリへの攻撃を止める
HTTPS(TLS) 通信を暗号化して盗聴・改ざんを防ぐ
ロードバランサ アクセスを複数のサーバに振り分ける

DMZは「置き場所」、WAFやHTTPSは「通信への対策」です。 問題文が配置の目的を問うていれば、被害を社内に広げないことが答えになります。

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