問題 38★★☆

ある企業が自社のWebサイトにサーバ証明書を導入した。利用者のブラウザが このサイトにHTTPSで接続するとき、サーバ証明書によって確かめられることとして、 最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アサイトを閲覧している利用者が、会員登録をした本人であること。

    誤り。これは利用者認証で確かめることです。サーバ証明書が示すのはサーバ側の 身元で、利用者側の身元ではありません。利用者や端末の側を証明書で確かめたい ときは、クライアント証明書を使います。確かめる向きが逆です。

  2. イサイトに掲載された情報や、運営企業の取引が信用できること。

    誤り。サーバ証明書は内容や商売の誠実さまでは審査しません。詐欺目的のサイトでも 自分のドメイン名の証明書は取得できます。「相手が名乗りどおりか」と 「相手が信用に値するか」は別の問いだと押さえてください。

  3. ウサイトから取得するファイルに、マルウェアが含まれないこと。

    誤り。これはマルウェア対策ソフトが確かめることです。HTTPSは通信経路での 盗み見や書換えを防ぎますが、サーバに置かれたファイル自体が安全かどうかは 見ていません。経路の安全と中身の安全は別に確かめます。

  4. エ接続先が、証明書に記載されたドメイン名の正当なサーバであること。

    正解。認証局は申請者がそのドメイン名を管理していることを確かめて証明書を 発行します。ブラウザは接続先のドメイン名と証明書の記載を突き合わせるので、 偽のサーバに誘導されていれば気付けます。

理解を深めるために

サーバ証明書は「店の看板が本物か」を確かめる

知らない街で銀行の支店に入るとき、気になるのは「ここは本当にあの銀行なのか」です。 看板だけなら誰でも掲げられます。サーバ証明書は、その看板が本物だと第三者が 裏書きした書類に当たります。

Webでは、アドレスバーに入力したドメイン名と、実際に応答しているサーバが 一致している保証がありません。通信の途中で偽のサーバに誘導されることがあるからです。 サーバ証明書は、このなりすましを見破るために使います。

確かめられることと、確かめられないこと

ブラウザは接続時に次の点を調べます。

  • 証明書に書かれたドメイン名が、接続しようとした先と一致するか
  • 信頼する認証局が発行したものか
  • 有効期限内で、失効していないか

これで分かるのは「接続先がそのドメイン名の正当なサーバである」ことまでです。 そのサイトが誠実に商売をしているか、置いてあるファイルが安全かは、 証明書の守備範囲に入っていません。本物そっくりの名前のドメインを取り、 正規の手続きで証明書を得た偽サイトも存在します。

混同しやすいものとの違い

確かめたいこと 使うもの
接続先のサーバが正当か サーバ証明書
接続してきた利用者・端末が正当か 利用者認証、クライアント証明書
ファイルにマルウェアが含まれないか マルウェア対策ソフト
サイトの内容や運営者が信用できるか 証明書では分からない(利用者自身の確認)

試験では「誰の身元を示す証明書か」と「身元以上のことまで保証していないか」の 2点で選択肢を切ります。

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