問題 3★☆☆

プライバシーマークを取得している会社で、個人情報の取扱いが JIS Q 15001 (個人情報保護マネジメントシステム-要求事項)に沿って運用されているかを、定期的に確かめる監査がある。 この監査の種類として最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アシステム監査

    誤り。システム監査は、ITシステムの利活用が適切かを、システム管理基準などに照らして確かめる監査です。 個人情報もシステムで扱うことが多いので混同しやすいのですが、対象はシステムで、 紙の書類や人の取扱いまで含む個人情報の管理の仕組み全体ではありません。

  2. イ情報セキュリティ監査

    誤り。情報セキュリティ監査は、情報資産全般を守る対策を、情報セキュリティ管理基準などに照らして確かめる監査です。 安全管理は個人情報保護の一部でもあるため紛らわしいのですが、利用目的や本人からの請求への対応までは 対象にしません。基準が JIS Q 15001 かどうかで区別します。

  3. ウコンプライアンス監査

    誤り。コンプライアンス監査は、法令や社内規程、社会の規範が守られているかを広く確かめる監査です。 個人情報保護法の遵守も含みうるため迷いやすいのですが、特定のマネジメントシステム規格に 沿った運用かを確かめる監査を指す名前ではありません。

  4. エ個人情報保護監査

    正解。個人情報保護監査は、個人情報の取得・利用・提供・安全管理などの取扱いが、 JIS Q 15001 に基づく個人情報保護マネジメントシステムに沿っているかを確かめる監査です。

理解を深めるために

監査の名前は「何を物差しにするか」で決まる

健康診断にも、血液検査、心電図、視力検査があるように、監査にも「何を確かめるか」で名前が分かれます。 見分ける手がかりは、どの基準を物差しにして確かめるかです。

この問題では物差しが JIS Q 15001 と書かれているので、個人情報の取扱いの仕組みを確かめる 個人情報保護監査になります。

個人情報保護監査が見るもの

JIS Q 15001 は、個人情報を適切に扱うためのマネジメントシステム(PMS)の要求事項を定めた規格で、 プライバシーマーク制度の審査の拠り所です。個人情報保護監査では、たとえば次のような点を確かめます。

  • 利用目的を特定し、その範囲で取得・利用しているか
  • 第三者への提供や委託先の管理が、定めた手順どおりか
  • 本人からの開示などの請求に、決めたとおり対応しているか
  • 安全管理措置が運用され、教育が行われているか

情報セキュリティの担当者は、監査を受ける側として、こうした運用の記録を求めに応じて出せるようにしておきます。 社内の監査部門が行えば内部監査でもあり、「誰が行うか」と「何を確かめるか」は別の軸である点にも注意します。

混同しやすいものとの違い

監査 主な物差しと対象
個人情報保護監査 JIS Q 15001。個人情報の取扱いの仕組み全体
情報セキュリティ監査 情報セキュリティ管理基準など。情報資産を守る対策
システム監査 システム管理基準など。ITシステムの利活用
コンプライアンス監査 法令・社内規程・社会の規範。遵守の状況を広く

問題文に出てくる基準の名前から、どの監査かを逆算すると迷いません。

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