問題 30★★☆

社員が業務用のスマートフォンを紛失した。メールアプリはIMAPで会社のメールサーバに接続し、 パスワードを保存した状態だった。メールについての初動として最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アIMAPでは端末にメールが残らないため、メールについて特に対応は要らない。

    誤り。IMAPはメールをサーバに置いたまま扱いますが、端末が接続できるかぎり、 拾った人はサーバ上のメールを読めます。読み込んだメールの写しが端末に残ることもあります。 「端末に残らない」ことと「端末から読めない」ことは別です。

  2. イアカウントのパスワードを変え、端末がサーバ上のメールに接続できない状態にする。

    正解。IMAPでは端末はサーバ上のメールを読む窓口なので、保存されたパスワードで接続できる間は、 過去のメールも新着も読まれ続けます。まずパスワードを変えて窓口を閉じます。

  3. ウメールは端末に取り込まれてサーバに無いので、端末を見つけるまで内容は分からない。

    誤り。これはPOP3で受信後にサーバから削除する設定の場合の状況です。IMAPではメールは サーバ上に残っているので、どのメールが読まれうるかはサーバ側で確かめられます。 受信方式によって、メールがどこにあるかが変わります。

  4. エ送信に使うSMTPサーバの設定を変えれば、端末からの受信もまとめて止められる。

    誤り。SMTPはメールを送り届ける仕組みで、受信には関わりません。送信の設定を変えても、 端末がIMAPでサーバ上のメールを読むことは止まりません。送信と受信で 別の仕組みを使っていることを押さえておきます。

理解を深めるために

合鍵ごと落とした状態

IMAPの端末は、メールの保管庫(サーバ)を開けて中を見るための窓口です。 パスワードを保存した端末を落とすのは、保管庫の合鍵を付けたまま落としたのと同じで、 拾った人は過去のメールも、これから届くメールも読めてしまいます。

なぜパスワードの変更が先なのか

  • IMAP: メールをサーバに置いたまま、端末から読む。複数の端末から同じメールを読める
  • 端末に保存されたパスワードで接続できる間は、端末を持つ人がサーバ上のメールを読める
  • パスワードを変えると、保存された古いパスワードでは接続できなくなる

メールの本体はサーバにあるので、消失の心配は小さく、どのメールが読まれうるかもサーバ側で確かめられます。 ただし、端末が読み込んだメールの写しは端末に残っていることがあるので、 遠隔での消去などの端末側の対応も、パスワードの変更と合わせて検討します。

混同しやすいものとの違い

方式・操作 紛失時の見方
IMAP 端末はサーバへの窓口。接続を断てば以後は読まれない
POP3(受信後に削除) メールは端末にしか無い。サーバ側で中身を確かめられない
SMTP 送信の仕組み。設定を変えても受信は止まらない
端末に写しが残る IMAPでも起こりうる。端末側の対応も要る

試験では、受信方式からメールがどこにあり、誰がいつまで読めるかを判断して、初動を選べるかが問われます。

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